“よしお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吉雄25.9%
義雄25.9%
芳雄18.5%
義夫7.4%
孝雄7.4%
吉郎3.7%
由雄3.7%
由夫3.7%
芳夫3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あまり、さむいものですから、おんでからだがあたたかになるように、やったのです。」と、吉雄よしおはきまりわるげにこたえました。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きたる幾日義雄よしおの初節句の祝いをしますから皆さんおいでくださるようにとチョンまげ兼作爺かねさくじいが案内に来て、その時にもらった紅白のもちが大きかった事も覚えている。
竜舌蘭 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
少年探偵団長の小林芳雄よしお君は、新聞によく写真が出るので、章太郎君も、その顔を知っていました。中学三年生ぐらいの年でしょうか。
おれは二十面相だ (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
郷里で開業すると同時に私は同じ村の遠縁に当る家から妻を迎え、翌年義夫よしおという男児を挙げましたが、不幸にして妻は、義夫を生んでから一年ほど後に、腸窒扶斯チブスかかって死にました。
安死術 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
我文部省の仮名遣改定案は既に山田孝雄よしお氏の痛撃を加へたる所なり。(雑誌「明星」二月号参照)山田氏の痛撃たる、尋常一様の痛撃にあらず。
吉郎よしおさん、ゆきをわっているの。」と、となりのとめさんがあかいえりきのなか半分はんぶんかおずめながら、そばへきていいました。
雪消え近く (新字新仮名) / 小川未明(著)
「さあ、みんなよくはたいてくれましたね。おいしいおしるこができたから、はいっておべなさい。」と、吉郎よしおくんのおかあさんが、戸口とぐちてきて三にんをおびになりました。
雪消え近く (新字新仮名) / 小川未明(著)
「お金さん由雄よしおさんによく頼んでおおきなさいよ。この男は親切でうそかない人だから」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それで彼はただ自分の所へさえ早く為替かわせが届いてくれればいいという期待にしばられて、叔母の言葉にはあまり感激した様子も見せなかった。すると叔母が「由雄よしおさん」と云い出した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
同期の藤岡ふじおか由夫よしお)君や、一年あとの菊池きくち正士せいし)君、それに相対性理論でアインシュタインに大いにたてをついた土井(不曇うずみ)さんなど、元気のよい連中が十人近くも集って
日本のこころ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
それは下男の芳夫よしおの声だった。
抱茗荷の説 (新字新仮名) / 山本禾太郎(著)