義夫よしお)” の例文
けれど、義夫よしおは、このとき、自分じぶんのことしかかんがえぬ自分じぶんがなんとなくさびしくかんじられました。まちをはずれて、たんぼみちへさしかかりました。
ある夜の姉と弟 (新字新仮名) / 小川未明(著)
郷里で開業すると同時に私は同じ村の遠縁に当る家から妻を迎え、翌年義夫よしおという男児を挙げましたが、不幸にして妻は、義夫を生んでから一年ほど後に、腸窒扶斯チブスかかって死にました。
安死術 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
義夫よしおさん、おはいると、もうそとたくないから、これから、いっしょにいってきましょう。」と、昨日きのう約束やくそくわすれずに、いわれました。
ある夜の姉と弟 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おばさん、こんなのどこにいるの。」と、きいた子供こどもがあります。義夫よしおは、自分じぶんこころにそうおもっていたので、いいことをきいてくれたとおもいました。
ある夜の姉と弟 (新字新仮名) / 小川未明(著)