義雄よしお)” の例文
「あ、ごめんなさい。」と、みねさんは、おわびをしましたが、義雄よしおさんは、素早すばやはしって、その羽根はねちからまかせにかえしました。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きたる幾日義雄よしおの初節句の祝いをしますから皆さんおいでくださるようにとチョンまげ兼作爺かねさくじいが案内に来て、その時にもらった紅白のもちが大きかった事も覚えている。
竜舌蘭 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
羽根はねは、ちょうどみやこそらで、義雄よしおさんと、みねさんにかれて、ひらひらとそらひるがえってちたときのようなかっこうで地面じめんちたのでした。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いいよ、ぼくあたらしい羽根はねってくるから。」という義雄よしおさんのこえを、トラックのうえってしまった羽根はねはうしろのほうできいたのであります。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正吉しょうきちは、くさむらのなかくぐって、かけずりました。そして、義雄よしおが、まだ一ぴきもつけないうちに、正吉しょうきちは、三びきもつけて、義雄よしおあたえました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「さあ、たいへんだ。達夫たつおさん、できて?」と、義雄よしおくんのおねえさんがうつくしいかおわらいながらおっしゃいました。
つじうら売りのおばあさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
義雄よしおさん。」と、おかあさんはたまりかねて、となりのへやで、勉強べんきょうをしていた義雄よしおさんをおびになりました。
赤い実 (新字新仮名) / 小川未明(著)
義雄よしおさんに、たのまれて、なにもらずに、かたつむりをってやったことが後悔こうかいされるばかりでなく、そのときのことをおもすと、いまでもはらつので
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
義雄よしおさんは、あかをとげからぬきって、からりると、おかあさんのところへってまいりました。
赤い実 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「だいじょうぶです。」と、義雄よしおさんは、もうなかほどまでのぼってそのえだに、あしをかけていました。
赤い実 (新字新仮名) / 小川未明(著)
義雄よしおは、びんのなかへ、くされてってゆきました。いつのまにか、かずさんはいなくなりました。正吉しょうきちだけ、いつまでも自分じぶんのしたことを後悔こうかいしていました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
義雄よしおちゃんのおじいさんが、けたら、いつでもこいといったよ。ぼくは、なんでもして、これからおかあさんのおてつだいをするから。」と、かれは、むねなかあつくなって
戦争はぼくをおとなにした (新字新仮名) / 小川未明(著)
「きょうは、義雄よしおさんのうちのカルタかいだ。」というので、みんなはよろこんでいました。
つじうら売りのおばあさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
ねえさんは、りょうちゃんをかわいがっていました。えいちゃんや、義雄よしおさんよりも、かわいがっていました。それは、りょうちゃんはまだちいさくて、やっと今年ことしから学校がっこうがったばかりなのですもの。
小さな弟、良ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
「きたら、だれかわないかな。」と、義雄よしおくんがいいました。
つじうら売りのおばあさん (新字新仮名) / 小川未明(著)