吉郎よしお)” の例文
吉郎よしおさん、ゆきをわっているの。」と、となりのとめさんがあかいえりきのなか半分はんぶんかおずめながら、そばへきていいました。
雪消え近く (新字新仮名) / 小川未明(著)
「さあ、みんなよくはたいてくれましたね。おいしいおしるこができたから、はいっておべなさい。」と、吉郎よしおくんのおかあさんが、戸口とぐちてきて三にんをおびになりました。
雪消え近く (新字新仮名) / 小川未明(著)
「はやく、ゆきがなくなるといいね。そうすれば、いろんなことをしてあそべるだろう。」と、吉郎よしおは、やすめて、こたえました。ひたいぎわには、はたらいたので、あせがにじんでいました。
雪消え近く (新字新仮名) / 小川未明(著)