合點がつてん)” の例文
新字:合点
つけられて惡漢どもよし/\合點がつてん承知の濱と遂ひに懷劔を捻取もぎとりつゝ手どり足どり旋々くる/\まき強情しぶとひ婀魔あまめと引摺ひきずりねぢつけ駕籠へ入れんとするを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ほそふえで、やがて木賃宿きちんやど行燈あんどうなかえるのであらうと、合點がつてんして、坂上さかがみやゝものひがおだやかにつたのである。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
斯樣かやうすればわるい、何故なにゆゑわるいかといふてん自分じぶんこゝろはせてて、自分じぶん其理由そのりいう發明はつめいし、成程なるほどこれはい、わるいといふところ自分じぶん合點がつてんせしむる。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
『イヤ、まつた意外ゐぐわいです。』とわたくし進寄すゝみよつた。かゝ塲合ばあひだから、勿論もちろんくわしいことかたらぬが、ふね沈沒ちんぼつからこのしま漂着へうちやくまでの大略あらましげると、大佐たいさはじめて合點がつてんいろ
合點がつてん
合點がつてんと、せるのでないから、そのまゝ荷車にぐるま道端みちばたにうつちやつて、をひくやうにしておくりとゞけた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
取より早くオヽ合點がつてんと受止つゝ強氣がうき無慚むざんに打合に年は寄ても我慢がまんの九郎兵衞茲に專途せんどと戰へども血氣けつきさかんの曲者に薙立なぎたてられて堪得たまりえず流石の九郎兵衞蹣々よろ/\よろめく處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これだけの人參にんじん一人ちよつとさはつて一舐ひとなめしても大抵たいてい病人びやうにんたすかる。で、それだけ代物しろものる、合點がつてんか。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
云なさかななくのまれるものか又骨折は別だぞと云中お節も出來たるに女房娘を始めとして皆々かどへ送り出風呂敷包ふろしきづつみは駕籠に付サア/\急いでやつくれと云に何れも合點がつてんと二ちやうの駕籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「それ、あたまあぶないわ。」「合點がつてんだ。」といふしたから、コツン。おほゝゝほ。「あゝ殘念ざんねんだ、後姿うしろすがただ。いや、えりあししろい。」といふところを、シヤンに振向ふりむかれて、南無三寶なむさんばう
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「トおいでなすつた、合點がつてんだ。」
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)