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貨車
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かしゃ
ふりがな文庫
“
貨車
(
かしゃ
)” の例文
列車
(
れっしゃ
)
は、くまと自分とを
真暗
(
まっくら
)
やみの
貨車
(
かしゃ
)
の中にとじこめたまま、なにも知らずに、どんどんとはしっている。少し
速度
(
そくど
)
がゆるんできたようだ。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
倉庫の前のレールには
貨車
(
かしゃ
)
が三つほど引きこまれていました。荷物は、
象
(
ぞう
)
やライオンや
虎
(
とら
)
やその他の動物といっしょに、
積
(
つ
)
まれて行くのです。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
と、くまはいいました。くまの
力強
(
ちからづよ
)
い
言葉
(
ことば
)
に、
小
(
ちい
)
さな
鶏
(
にわとり
)
はまったく
打
(
う
)
たれてしまいました。そして、ついに、うす
暗
(
ぐら
)
い
貨車
(
かしゃ
)
の
中
(
なか
)
へ
飛
(
と
)
び
上
(
あ
)
がりました。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
はせめて
貨車
(
かしゃ
)
の
中
(
なか
)
にでも
身
(
み
)
を
隠
(
かく
)
すことができたら、
幸福
(
しあわせ
)
だと
考
(
かんが
)
えましたので、
人目
(
ひとめ
)
をしのんで、
貨車
(
かしゃ
)
に
乗
(
の
)
り
込
(
こ
)
もうとしますと、
中
(
なか
)
から、
思
(
おも
)
いがけなく
海へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
貨車
(
かしゃ
)
の
横腹
(
よこばら
)
にある大きな
板戸
(
いたど
)
の、すきまをもれていましがた上がったと思われる月がさしこんできたのであった。自分は、なんというわけもなく
勇
(
いさ
)
みたった。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
▼ もっと見る
これが
曲馬団
(
きょくばだん
)
の
団長
(
だんちょう
)
でした。いつの間にか夜が明け、いつの間にか
貨車
(
かしゃ
)
は東京の
北端
(
きたはず
)
れの町の
停車場
(
ていしゃば
)
へついていたのです。象はもう貨車から下ろされていました。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
ふと、顔をあげて見ると、
貨車
(
かしゃ
)
との
仕切
(
しき
)
りにはまったガラスまどに、人間の顔がぼんやりとうつっている。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
一
時間
(
じかん
)
に
幾
(
いく
)
十
回
(
かい
)
となく、
貨車
(
かしゃ
)
や、
客車
(
きゃくしゃ
)
が
往復
(
おうふく
)
するために、
熱
(
ねつ
)
を
発
(
はっ
)
し、
烈
(
はげ
)
しく
震動
(
しんどう
)
する
線路
(
せんろ
)
でも、ある
時間
(
じかん
)
は、きわめてしんとして、
冷
(
つめ
)
たく
白光
(
しろびか
)
りのする
鋼鉄
(
こうてつ
)
の
面
(
おもて
)
へ
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
次から次へうつって行くときの長い旅を、新吉はいつも象といっしょに
貨車
(
かしゃ
)
に乗せられたのです。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
ふと
鶏
(
にわとり
)
は
頭
(
あたま
)
をあげると、
貨車
(
かしゃ
)
に
鉄
(
てつ
)
のかごがのせられてあって、その
内
(
うち
)
から
真
(
ま
)
っ
黒
(
くろ
)
な
怖
(
おそ
)
ろしい
動物
(
どうぶつ
)
が、じっと
円
(
まる
)
い
光
(
ひか
)
る
目
(
め
)
で、こちらを
見
(
み
)
ているのに
出
(
で
)
あってびっくりいたしました。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おそらく、これからゆく
先
(
さき
)
の
途中
(
とちゅう
)
にも、そんなようなところを
見
(
み
)
るでありましょう。
幸
(
さいわ
)
いいまだれも
見
(
み
)
ていません。おまえさんは、
私
(
わたし
)
の
乗
(
の
)
っているこの
貨車
(
かしゃ
)
の
中
(
なか
)
へお
入
(
はい
)
りなさい。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おりよく、それが
貨車
(
かしゃ
)
であったからたいした
負傷者
(
ふしょうしゃ
)
はなかったけれど、
貨車
(
かしゃ
)
は
幾台
(
いくだい
)
となく
壊
(
こわ
)
れて、
田
(
た
)
の
中
(
なか
)
に
埋
(
う
)
まったり、
堤防
(
ていぼう
)
の
上
(
うえ
)
に
転覆
(
てんぷく
)
したりして、たいへんな
騒
(
さわ
)
ぎになりました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そういえば、さっきたくさんの
材木
(
ざいもく
)
と、
米
(
こめ
)
だわらと、
石炭
(
せきたん
)
と、なにかの
箱
(
はこ
)
を、いっぱい
貨車
(
かしゃ
)
に
積
(
つ
)
んでいきました。そして、
今日
(
きょう
)
は
客車
(
きゃくしゃ
)
もいつもよりか
長
(
なが
)
かったようでございました。
負傷した線路と月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
月
(
つき
)
は
海岸
(
かいがん
)
という
海岸
(
かいがん
)
、
野原
(
のはら
)
という
野原
(
のはら
)
をさがしてまわりました。そして、いたるところに
汽車
(
きしゃ
)
が
走
(
はし
)
っているのを
認
(
みと
)
めました。
貨車
(
かしゃ
)
ばかりのもあれば、また
客車
(
きゃくしゃ
)
に
貨車
(
かしゃ
)
がまじっていたのもありました。
負傷した線路と月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“貨車”の意味
《名詞》
鉄道車両で専ら貨物を輸送するための車両。
(出典:Wiktionary)
“貨車”の解説
貨車(かしゃ、en: Freight Car)とは、鉄道において貨物を輸送するための列車(貨物列車)に用いられる車両を指す呼称。日本では、かつて小荷物・郵便物は旅客輸送の対象としていたが、現在ではほとんど廃れたことや運送の形態により、これらが「貨物」として含まれることもある。自走式電動貨車(貨物電車)については電車を参照。
(出典:Wikipedia)
貨
常用漢字
小4
部首:⾙
11画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
“貨”で始まる語句
貨幣
貨物
貨
貨物船
貨殖
貨物自動車
貨幣價値
貨物列車
貨財
貨物車