“貨物船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かもつせん28.6%
フレイタア28.6%
くわぶつせん14.3%
カーゴ・ボート14.3%
フレイター14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玉太郎が船客として乗っていたその汽船は、フランスに籍のあるモンパパ号という千二百トンばかりの貨物船かもつせんだった。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
岩壁の一外国船に黒地に白を四角に抜いた出帆旗がひるがえっていた。一眼でそれが諾威ノルウェーPN会社の貨物船フレイタアであることを為吉は見て取った。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
ひと談話はなしではいま往昔むかしほど海賊船かいぞくせん横行わうかうははげしくはいが、其代そのかは往昔むかし海賊船かいぞくせん一撃いちげきもと目指めざ貨物船くわぶつせん撃沈げきちんするやうなことはなく、かならそのふねをもつて此方こなた乘掛のりかきた
『水夫です。五日前の朝から昨晩まで修繕のめに入渠にゅうきょしていた帝国郵船の貨物船カーゴ・ボートで、天祥丸てんしょうまると言う船のセーラーです。推進機スクリューの油差しに出掛けて誤ってこぼしたらしいです。』
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
貨物船フレイターのこととて、別に見送人で混雑していた、と云うほどでもありませんでしたが、それでも、突堤の上には、誰を見送っているのか、テープを握った若い婦人もありました。
撮影所殺人事件 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)