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舌打
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したう
ふりがな文庫
“
舌打
(
したう
)” の例文
そしてガラス
球
(
だま
)
のような、
冷
(
ひ
)
ややかに
光
(
ひか
)
る
目
(
め
)
でじっとそれを
見
(
み
)
ていましたが、やがて
舌打
(
したう
)
ちをして、いまいましそうにいいました。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
中根
(
なかね
)
だな、
相變
(
あひかは
)
らず
爲樣
(
しやう
)
のない
奴
(
やつ
)
だ‥‥」と、
私
(
わたし
)
は
銃身
(
じうしん
)
で
突
(
つ
)
き
上
(
あ
)
げられた
左
(
ひだり
)
の
頬
(
ほほ
)
を
抑
(
おさ
)
へながら、
忌々
(
いまいま
)
しさに
舌打
(
したう
)
ちした。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
執事
(
しつじ
)
の勝見伍策というのが出迎えましたが、直ちに私の兄で、赤耀館の当主であった丈太郎に取次ぎましたが、兄は
舌打
(
したう
)
ちをして顔の色さえ変えました。
赤耀館事件の真相
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と忍剣は苦笑して、さきに打ちたおした
黒衣
(
こくい
)
の影武者をのぞいたが、
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
の
偽者
(
にせもの
)
と知って
舌打
(
したう
)
ちする。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それからいまいましそうに
舌打
(
したう
)
ちをして、弾丸のこもった鉄砲をかついで、帰りかけました。
狸のお祭り
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
天滿與力
(
てんまよりき
)
は、
渡船
(
とせん
)
を
呼
(
よ
)
び
戻
(
もど
)
してみたけれど、
殆
(
ほと
)
んど
片足
(
かたあし
)
を
蹈
(
ふ
)
み
込
(
こ
)
む
餘地
(
よち
)
もないので、
腹立
(
はらだ
)
たし
氣
(
げ
)
に
舌打
(
したう
)
ちして、
汀
(
みぎは
)
に
突
(
つ
)
つ
立
(
た
)
つてゐたが、やがて
高
(
たか
)
く、
虎
(
とら
)
が
吼
(
ほ
)
えるやうに
聲
(
こゑ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げると
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
運転台
(
うんてんだい
)
にすわって、
舌打
(
したう
)
ちをしながら、それを動かすようなかっこうをしました。そして心の中では、こんなすばらしい機械で
畑
(
はたけ
)
がのりまわせたら、すてきなんだがなあ、と思いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
馬鹿
(
ばか
)
だな、
苟且
(
かり
)
にも
主人
(
しゆじん
)
が呼んだら、
何
(
なに
)
か
御用
(
ごよう
)
でも
有
(
あ
)
りますかと手を突いて
云
(
い
)
ふもんだ、チヨツ(
舌打
(
したう
)
ち)大きな
体躯
(
なり
)
で、
汚
(
きたね
)
え手の
垢
(
あか
)
を手の
掌
(
ひら
)
でぐる/\
揉
(
も
)
んで出せば
何
(
ど
)
の
位
(
くらゐ
)
の
手柄
(
てがら
)
になる
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
舌打
(
したう
)
ちしたお蓮さまは、ツと立って、障子をひらいた。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
父親
(
ちちおや
)
は、さもうまそうに
舌打
(
したう
)
ちをして
飲
(
の
)
んでいましたが、にわかに
盃
(
さかずき
)
を
下
(
した
)
に
置
(
お
)
いて、
考
(
かんが
)
え
込
(
こ
)
みながら
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
川内警部は、ことごとに、鼻をならしたり、
舌打
(
したう
)
ちをしたりして、
針目博士
(
はりめはくし
)
に反抗の色をしめしていたが、第二研究室にはいるときだけは、検事にならって、しずかにはいった。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
腹立
(
はらだ
)
たしげに、
舌打
(
したう
)
ちをして
追
(
お
)
いかけると、それを持っていた
三太郎猿
(
さんたろうざる
)
は、手をすべらして
庭先
(
にわさき
)
へ
槍
(
やり
)
を落としたので、
十兵衛
(
じゅうべえ
)
の方をふりかえると、ケン! と人を
茶
(
ちゃ
)
にした
奇声
(
きせい
)
を
発
(
はっ
)
しながら
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ばかなちょうだな、
飛
(
と
)
んでこなければいいのに……。」と、
兄
(
あに
)
の
太郎
(
たろう
)
さんは
舌打
(
したう
)
ちをしました。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
卜斎
(
ぼくさい
)
は
舌打
(
したう
)
ちをして
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
舌
常用漢字
小6
部首:⾆
6画
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
“舌”で始まる語句
舌
舌鼓
舌鋒
舌切雀
舌舐
舌頭
舌皷
舌端
舌長
舌嘗