“奇声”の読み方と例文
旧字:奇聲
読み方割合
きせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
返事とともに怪物群は、一せいに頭部とうぶをゆすぶって奇声きせいを放った。それはあざけりの笑い声のようにひびいた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
廊下ろうか欄間らんまへしのびこんだあやしき諜者ちょうじゃが、いきなり、奇声きせいをあげて長安ながやすかたへとびついた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
キツヽヽといふて奇声きせいはなつた、くだん小坊主こばうずそのまゝ後飛うしろとびにまたちゆうんで、いままで法衣ころもをかけていたえださきながつるさがつたとおもふと、くるりと釣瓶覆つるべがへしうへつて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)