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節句
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せつく
ふりがな文庫
“
節句
(
せつく
)” の例文
述て返濟なし其節も馳走に成しが其後五月
節句
(
せつく
)
前
(
まへ
)
又三十兩不足に付借用致し度と云ければ四郎右衞門は以前の如く
快
(
こゝろ
)
よく
貸
(
かせ
)
しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さて
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
も
終
(
をは
)
りとなり、
日毎
(
ひごと
)
に
風
(
かぜ
)
も
暖
(
あたゝ
)
かになりますと、
桃
(
もゝ
)
の
節句
(
せつく
)
の
桃
(
もゝ
)
の
花
(
はな
)
、
油菜
(
あぶらな
)
の
花
(
はな
)
がさきます。
野
(
の
)
や
畠
(
はた
)
にはたんぽゝが
黄色
(
きいろ
)
くかゞやいてきます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「馬鹿だなア。——その菱餅に大事な鍵が隱してあつたんだ。——菱餅に隱した鍵は、
節句
(
せつく
)
過ぎには見付けられる。——その時、お前ならその鍵をどこへ隱す?」
銭形平次捕物控:132 雛の別れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三
月
(
ぐわつ
)
、五
月
(
ぐわつ
)
のお
節句
(
せつく
)
は、
樂
(
たの
)
しい
子供
(
こども
)
のお
祭
(
まつり
)
です。五
月
(
ぐわつ
)
のお
節句
(
せつく
)
には、
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
でも
石
(
いし
)
を
載
(
の
)
せた
板屋根
(
いたやね
)
へ
菖蒲
(
しやうぶ
)
をかけ、
爺
(
ぢい
)
やが
松林
(
まつばやし
)
の
方
(
はう
)
から
採
(
と
)
つて
來
(
く
)
る
笹
(
さゝ
)
の
葉
(
は
)
で
粽
(
ちまき
)
をつくりました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
時
(
とき
)
は
十二月
(
じふにぐわつ
)
なんだけれど、
五月
(
ごぐわつ
)
のお
節句
(
せつく
)
の、
此
(
これ
)
は
鯉
(
こひ
)
、
其
(
それ
)
は
金銀
(
きんぎん
)
の
絲
(
いと
)
の
翼
(
つばさ
)
、
輝
(
かゞや
)
く
虹
(
にじ
)
を
手鞠
(
てまり
)
にして
投
(
な
)
げたやうに、
空
(
そら
)
を
舞
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
た
孔雀
(
くじやく
)
も、
最
(
も
)
う
庭
(
には
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
居
(
ゐ
)
るの……
燻占
(
たきし
)
めはせぬけれど
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
時
(
とき
)
に、
川鐵
(
かはてつ
)
の
向
(
むか
)
うあたりに、(
水何
(
みづなに
)
)とか
言
(
い
)
つた
天麩羅屋
(
てんぷらや
)
があつた。くどいやうだが、
一人前
(
いちにんまへ
)
、なみで
五錢
(
ごせん
)
。……
横寺町
(
よこでらまち
)
で、お
孃
(
ぢやう
)
さんの
初
(
はつ
)
のお
節句
(
せつく
)
の
時
(
とき
)
、
私
(
わたし
)
たちは
此
(
これ
)
を
御馳走
(
ごちそう
)
に
成
(
な
)
つた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
買
馴染
(
なじみ
)
互
(
たが
)
ひに惡からず思ひ居たりしうち或時不
動院
(
どうゐん
)
と
馴合
(
なれあひ
)
彼のお芳を盜み出し寺へ
匿
(
かくま
)
ひ置しが其後
彌生
(
やよひ
)
の
節句
(
せつく
)
となりて庭にてお芳に田樂を
燒
(
やか
)
せ法印始九郎兵衞其外土地の
破落戸
(
ならずもの
)
五六人集り酒を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「親分、世間はたうとう五月の
節句
(
せつく
)
となりましたね」
銭形平次捕物控:275 五月人形
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
して
取續
(
とりつゞ
)
き
居
(
ゐ
)
たれども
或年
(
あるとし
)
三月
節句
(
せつく
)
前金二十兩不足にて
勘定
(
かんぢやう
)
立
(
たゝ
)
ざれば是非なく向ふの加賀屋へ
到
(
いた
)
り
亭主
(
ていしゆ
)
に
逢
(
あひ
)
て此節句前二十兩不足ゆゑ
問屋
(
とひや
)
の
拂
(
はら
)
ひ
行屆
(
ゆきとゞか
)
ざるに付何卒節句過まで金子借用致し
度
(
たき
)
旨
(
むね
)
只管
(
ひたすら
)
頼
(
たの
)
みければ此四郎右衞門は
情有者
(
なさけあるもの
)
にて夫は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“節句”の意味
《名詞》
節句(せっく)
節日(元日、端午など)を祝う日。
(出典:Wiktionary)
“節句”の解説
節句(せっく)は、古代中国の陰陽五行説を由来として日本に定着した暦。伝統的な年中行事を行う季節の節目(ふしめ)となる日。節供(せっく)、古くは節日(せちにち)とも。
(出典:Wikipedia)
節
常用漢字
小4
部首:⽵
13画
句
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
“節句”で始まる語句
節句前
節句銭
節句前毎