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短氣
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たんき
ふりがな文庫
“
短氣
(
たんき
)” の例文
新字:
短気
さてまた、
弦月丸
(
げんげつまる
)
沈沒
(
ちんぼつ
)
の
間際
(
まぎわ
)
に、
船長
(
せんちやう
)
をはじめ
船員
(
せんゐん
)
一同
(
いちどう
)
の
醜態
(
しゆうたい
)
は、
聽
(
き
)
く
人
(
ひと
)
愕
(
おどろ
)
き
怒
(
いか
)
らざるなく、
短氣
(
たんき
)
の
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
眼
(
め
)
を
光
(
ひか
)
らして
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
前
(
ぜん
)
申せし
通
(
とほ
)
り
短氣
(
たんき
)
の
大旦那
(
おほだんな
)
さま
頻
(
しきり
)
に
待
(
ま
)
ちこがれて
大
(
おほ
)
ぢれに
御座
(
ござ
)
候へば、
其地
(
そのち
)
の
御片
(
おかた
)
つけすみ
次第
(
しだい
)
、一日もはやくと申
納
(
おさめ
)
候。
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「スキャチャード先生は
短氣
(
たんき
)
なのよ。——怒らせないように氣をお附けなさい。マダム・ピエロは惡い方ぢやないのよ。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
働くにぞ大膳は元來
短氣
(
たんき
)
の性質なれば
無念
(
むねん
)
骨髓
(
こつずゐ
)
に
徹
(
てつ
)
すれども伊賀亮が戒めしは
此所
(
ここ
)
なりと
憤怒
(
ふんど
)
を
堪
(
こら
)
へ居たりける斯て八山の天一坊が行列には眞先に葵の紋を染出せし
萌黄純子
(
もえぎどんす
)
の
油箪
(
ゆたん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そんな時は圖々しいといつて、
短氣
(
たんき
)
な
母
(
はゝ
)
の
平打
(
ひらう
)
ちがピシヤリピシヤリと來て、惡くするとも一度熱い目にあはされたりした。そして、その祖母といふ
女
(
ひと
)
と、母といふ
女
(
ひと
)
と、二人の年長者は言つた。
お灸
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
『
無※
(
ばか
)
なツ。』と
私
(
わたくし
)
は
勃然
(
むつ
)
としてしまつた。
日頃
(
ひごろ
)
から
短氣
(
たんき
)
は
私
(
わたくし
)
の
持病
(
やまひ
)
、
疳癪玉
(
かんしやくだま
)
が
一時
(
いちじ
)
に
破裂
(
はれつ
)
したよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
母
(
はゝ
)
は
見
(
み
)
かねてそれはあまりに
短氣
(
たんき
)
なりあの
子
(
こ
)
の
詞
(
ことば
)
も
一通
(
ひととほ
)
りは
聞
(
きい
)
てお
遣
(
や
)
りなされませぬかと
執成
(
とりな
)
すを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
傾
(
かたぶ
)
け
直
(
すぐ
)
にも樣子を
探
(
さぐ
)
つて見樣が必ず
短氣
(
たんき
)
な事などしまひ先の返事は
翌日
(
あす
)
する程に少し成りとも小遣ひをと
云
(
いは
)
れて小夜衣は千太郎が樣子を
聞度
(
きゝたく
)
思ひしより金子
少
(
すこ
)
し渡しければ長庵は夫より
直
(
すぐ
)
に三河町を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
次第
(
しだい
)
に
短氣
(
たんき
)
のまさりて
我意
(
わがまゝ
)
つよく、これ一つは
年
(
とし
)
の
故
(
せい
)
には
御座
(
ござ
)
候はんなれど、
隨分
(
ずいぶん
)
あたりの
者
(
もの
)
御
(
ご
)
機
(
き
)
げんの
取
(
と
)
りにくゝ、
大心配
(
おほしんぱい
)
を
致
(
いた
)
すよし、
私
(
わたくし
)
など
古狸
(
ふるだぬき
)
の
身
(
み
)
なれば
兎角
(
とかく
)
つくろひて一日二日と
過
(
すご
)
し候へ
共
(
ども
)
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
駿府
(
すんぷ
)
より連れ歸り打寄て
種々
(
しゆ/″\
)
異見に及びしかど文藏は何時かな思ひ
切
(
きる
)
樣子もなく
假令
(
たとへ
)
不孝と
云
(
いは
)
れ勘當受る共是非に及ばずと思ひ切て申ける故
然
(
しから
)
ば忠兵衞も致し方なく
然程
(
さるほど
)
に思ひ
詰給
(
つめたま
)
ふ上は暫時私しへ御
任
(
まか
)
せ有べし必ず思し
召違
(
めしちが
)
ひ有て
短氣
(
たんき
)
の事など爲給ふなと種々に
諭
(
さとし
)
置きて忠兵衞は
御家
(
ごけ
)
のおもせが機嫌を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
短
常用漢字
小3
部首:⽮
12画
氣
部首:⽓
10画
“短”で始まる語句
短
短銃
短檠
短冊
短艇
短夜
短刀
短衣
短袴
短剣