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眼界
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がんかい
ふりがな文庫
“
眼界
(
がんかい
)” の例文
カンテラの
光
(
ひかり
)
の
爲
(
ため
)
に
却
(
かへつ
)
て
眼界
(
がんかい
)
を
狹
(
せば
)
められた
商人
(
あきんど
)
は
木陰
(
こかげ
)
の
闇
(
やみ
)
から
見
(
み
)
れば
滑稽
(
こつけい
)
な
程
(
ほど
)
絶
(
た
)
えず
其
(
そ
)
の
眼
(
め
)
を
蹙
(
しか
)
めつゝ
外
(
そと
)
の
闇
(
やみ
)
を
透
(
すか
)
して
騷
(
さわ
)
がしい
群集
(
ぐんしふ
)
を
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
眼界
(
がんかい
)
の
達
(
たつ
)
する
限
(
かぎ
)
り
煙波
(
えんぱ
)
渺茫
(
べうぼう
)
たる
印度洋
(
インドやう
)
中
(
ちう
)
に、
二人
(
ふたり
)
の
運命
(
うんめい
)
を
托
(
たく
)
する
此
(
この
)
小端艇
(
せうたんてい
)
には、
帆
(
ほ
)
も
無
(
な
)
く、
櫂
(
かひ
)
も
無
(
な
)
く、たゞ
浪
(
なみ
)
のまに/\
漂
(
たゞよ
)
つて
居
(
を
)
るばかりである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
両側
(
りょうがわ
)
にはしじゅうぶどう畑ばかりを見て来たのが、ふと、それはあたかも目をさえぎっていた窓かけがぱらりと落ちたように、
眼界
(
がんかい
)
が自由に開けた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
しかしおたがいにもっと
眼界
(
がんかい
)
を広くして、もっと大きいところから見なければいけない。日本ぜんたいから見ると国家の役に立つ人間が一番えらい。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
忘れもしない、
眼界
(
がんかい
)
の其の
突当
(
つきあた
)
りが、
昨夜
(
ゆうべ
)
まで、我あればこそ、電燭の
宛然
(
さながら
)
水晶宮の如く輝いた劇場であつた。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
眼界
(
がんかい
)
から消えてゆく。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見
(
み
)
る/\
内
(
うち
)
に、
大陸
(
たいりく
)
の
影
(
かげ
)
も
名殘
(
なご
)
りなく、
眼界
(
がんかい
)
の
外
(
そと
)
に
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せてしまうと、
其内
(
そのうち
)
に
風
(
かぜ
)
はだん/\
烈
(
はげ
)
しくなつて
來
(
き
)
て、はては
印度洋
(
インドやう
)
で、
著名
(
なだい
)
の
颶風
(
タイフン
)
と
變
(
かは
)
つてしまつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
親仁
(
おやぢ
)
は
差心得
(
さしこゝろえ
)
たものと
見
(
み
)
える、
此
(
こ
)
の
機
(
きツ
)
かけに
手綱
(
たづな
)
を
引
(
ひ
)
いたから、
馬
(
うま
)
はすた/\と
健脚
(
けんきやく
)
を
山路
(
やまぢ
)
に
上
(
あ
)
げた、しやん、しやんしやん、しやんしやん、しやんしやん、——
見
(
み
)
る
間
(
ま
)
に
眼界
(
がんかい
)
を
遠
(
とほ
)
ざかる。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此邊
(
このへん
)
は
印度洋
(
インドやう
)
の
眞中
(
たゞなか
)
で、
眼界
(
がんかい
)
の
達
(
たつ
)
する
限
(
かぎ
)
り
島嶼
(
たうしよ
)
などのあらう
筈
(
はづ
)
はない、まして
約
(
やく
)
一
分
(
ぷん
)
の
間隙
(
かんげき
)
をもつて
發射
(
はつしや
)
する
火箭
(
くわぜん
)
及
(
およ
)
び
星火榴彈
(
せいくわりうだん
)
は
危急存亡
(
きゝふそんぼう
)
を
告
(
つ
)
ぐる
難破船
(
なんぱせん
)
の
夜間信號
(
やかんしんがう
)
※
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“眼界”の意味
《名詞》
(がんかい)ものが見える範囲。
(出典:Wiktionary)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
界
常用漢字
小3
部首:⽥
9画
“眼”で始まる語句
眼
眼鏡
眼前
眼瞼
眼差
眼窩
眼球
眼眸
眼色
眼力