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甲
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かう
ふりがな文庫
“
甲
(
かう
)” の例文
途端
(
とたん
)
に
又
(
また
)
指
(
ゆび
)
を
立
(
た
)
てつゝ、
足
(
あし
)
を
一巾
(
ひとはゞ
)
、
坊主
(
ばうず
)
が
退
(
さが
)
つた。
孰
(
いづれ
)
も
首垂
(
うなだ
)
れた
二人
(
ふたり
)
の
中
(
なか
)
へ、
草
(
くさ
)
に
甲
(
かう
)
をつけて、あはれや、
其
(
それ
)
でも
媚
(
なまめ
)
かしい、
優
(
やさ
)
しい
腕
(
かひな
)
が
仰向
(
あふむ
)
けに
落
(
お
)
ちた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
代助は
風
(
かぜ
)
を恐れて
鳥打
(
とりうち
)
帽を
被
(
かぶ
)
つてゐた。
風
(
かぜ
)
は漸く
歇
(
や
)
んで、強い
日
(
ひ
)
が
雲
(
くも
)
の
隙間
(
すきま
)
から
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
を
照
(
て
)
らした。
先
(
さき
)
へ
行
(
ゆ
)
く梅子と縫子は
傘
(
かさ
)
を
広
(
ひろ
)
げた。代助は
時々
(
とき/″\
)
手
(
て
)
の
甲
(
かう
)
を
額
(
ひたひ
)
の
前
(
まへ
)
に
翳
(
かざ
)
した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
(
可
(
いゝ
)
塩梅
(
あんばい
)
に
今日
(
けふ
)
は
水
(
みづ
)
がふへて
居
(
を
)
りますから、
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
りませんでも
此上
(
このうへ
)
で
可
(
よ
)
うございます。)と
甲
(
かう
)
を
浸
(
ひた
)
して
爪先
(
つまさき
)
を
屈
(
かゞ
)
めながら、
雪
(
ゆき
)
のやうな
素足
(
すあし
)
で
石
(
いし
)
の
盤
(
ばん
)
の
上
(
うへ
)
に
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
謹
(
つゝし
)
んで
持
(
も
)
つて
寄
(
よ
)
る、
小刀
(
こがたな
)
を
受取
(
うけと
)
ると、
密
(
そ
)
と
取合
(
とりあ
)
つた
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
して、
柔
(
やはら
)
かに、
優
(
やさ
)
しく、
雪枝
(
ゆきえ
)
の
手
(
て
)
の
甲
(
かう
)
の、
堅
(
かた
)
く
成
(
な
)
つて
指
(
ゆび
)
も
動
(
うご
)
かぬを、
撫
(
な
)
でさすりつゝ、
美女
(
たをやめ
)
が
其
(
そ
)
の
掌
(
てのひら
)
に
握
(
にぎ
)
らせた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“甲”の解説
甲(こう、きのえ)は、十干の1番目である。
陰陽五行説では木性の陽に割り当てられており、ここから日本では「きのえ」(木の兄)ともいう。
(出典:Wikipedia)
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
“甲”を含む語句
甲板
甲冑
甲虫
甲子
甲斐
甲斐性
甲斐々々
鼈甲
甲斐絹
甲比丹
甲胄
手甲
甲羅
年甲斐
甲府
甲州
鼈甲縁
鎧甲
甲掛
上甲板
...