寢所ねどころ)” の例文
新字:寝所
第十 常居ゐま濕氣しめりけすくな日當ひあたりよくしてかぜとほやうこゝろもちし。一ヶねん一兩度いちりやうどかなら天井てんじやうまたえんしたちりはらひ、寢所ねどころたかかわきたるはうえらぶべきこと
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
持て我が寢所ねどころへ來りし故怪敷あやしくおも片蔭かたかげかくれてうかゝひしに夜着よぎの上より我をさし候樣子に付き取押とりおさへて繩をかけしなり此儀このぎ公邊おかみうつたへ此者を吟味ぎんみ致さんと云ひけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されどもとほ東方ひんがしの、曙姫あけぼのひめ寢所ねどころから、あの活々いき/\した太陽たいやう小昏をぐらとばりけかくれば、おもこゝろせがれめはそのあかるさから迯戻にげもどり、まどぢ、きらうて、れからよるをばつくりをる。
梅田の驛前の旅人宿に一時の寢所ねどころを定めたが、宿の内部の騷々しさに加へて、往來を通る電車のきしり、汽車の發着毎にけたゝましく響きわたる笛の、人聲と穿物はきもの三和土たゝきにこすれる雜音などが
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
するゆゑ宵にはすこしもねふられず又夜中にも此騷ぎヤレ/\とんだ目にあひしと云ながら皆々客人は我が寢所ねどころへぞ入にける因て家内の者は大勢おほぜいにて盜人を庭へ引出しなぶりものにしてやらんと騷ぎ立を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
百兩の持參金にて支度したくそれ相應さうおうにしてよめやつた所が其聟殿そのむこどの餘程よほど拔作ぬけさくにて仕方なしと雖ども折角えんあつて行たる者なれば先々まづ/\いますこ辛抱しんばうせよと云聞いひきけたる處其舅と云者は大の女好をんなずきにてよめ寢所ねどころへ來ては口説くどきたてるよしまことあきはてたる事なり夫にまだ大變なる事あり其店の番頭久兵衞と云者は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)