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大粒
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おおつぶ
ふりがな文庫
“
大粒
(
おおつぶ
)” の例文
それが、
日数
(
ひかず
)
がたつにつれて、それらの
野菜
(
やさい
)
は、
太
(
ふと
)
い
根
(
ね
)
を
持
(
も
)
ったり、また、まるまると
肥
(
こ
)
えたり、
大粒
(
おおつぶ
)
に
実
(
みの
)
ったりしましたからね。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
白刃
(
しらは
)
を
植
(
う
)
えたような
稲妻
(
いなづま
)
が
断間
(
たえま
)
なく
雲間
(
あいだ
)
に
閃
(
ひらめ
)
き、それにつれてどっと
降
(
ふ
)
りしきる
大粒
(
おおつぶ
)
の
雨
(
あめ
)
は、さながら
礫
(
つぶて
)
のように
人々
(
ひとびと
)
の
面
(
おもて
)
を
打
(
う
)
ちました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
だが
朝来
(
ちょうらい
)
の天候は
不穏
(
ふおん
)
をつげ、黒雲が矢のようにとび、
旋風
(
せんぷう
)
が林をたわめてものすごいうなりを伝える。と見るまに
大粒
(
おおつぶ
)
の雨が落ちてきた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
がっかりして、しばらくあっちこっちをうろうろした竹童は、とうとう目から
大粒
(
おおつぶ
)
の
涙
(
なみだ
)
をポロリポロリとこぼしながら、あかつきの空にむかって声いッぱい!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いいとも。これはうちの
宝物
(
たからもの
)
なんだから、おっかさんのだよ」そしてホモイは立って
家
(
うち
)
の入り口の
鈴蘭
(
すずらん
)
の
葉
(
は
)
さきから、
大粒
(
おおつぶ
)
の
露
(
つゆ
)
を六つほど
取
(
と
)
ってすっかりお顔を
洗
(
あら
)
いました。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
それがふくれ上がり
延
(
の
)
び広がり、やがて空一面まっ黒になって、ざあーっと
大粒
(
おおつぶ
)
の雨が降り出し、ごろごろと雷が鳴り始めた時、長者は庭の
隅
(
すみ
)
のあずまやの中に出ていきました。
雷神の珠
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
白痴
(
ばか
)
にもこれは
可笑
(
おか
)
しかったろう、この時ばかりじゃ、
真直
(
まっすぐ
)
に首を
据
(
す
)
えて厚い
唇
(
くちびる
)
をばくりと開けた、
大粒
(
おおつぶ
)
な歯を
露出
(
むきだ
)
して、あの宙へ下げている手を風で
煽
(
あお
)
るように、はらりはらり。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すると、青い
眼
(
め
)
に
大粒
(
おおつぶ
)
の
涙
(
なみだ
)
が光っていました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そのほか、いちごの
畑
(
はたけ
)
があり、
夏
(
なつ
)
にかけて、
丘
(
おか
)
のスロープには、
大粒
(
おおつぶ
)
なぶどうのふさが、みごとに
実
(
みの
)
るのでした。
子供はばかでなかった
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
風は
刻
(
こく
)
一
刻
(
こく
)
はげしく吹き加わり、横なぐりの
大粒
(
おおつぶ
)
の雨がほおをうった、とはげしい電光が頭上にきらめいた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
それから
苔
(
こけ
)
の上をずんずん通り、幾本もの虫のあるく道を横切って、
大粒
(
おおつぶ
)
の雨にうたれゴム靴をピチャピチャ云わせながら、楢の木の下のブン蛙のおうちに来て高く叫びました。
蛙のゴム靴
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ポツリ、ポツリ、
大粒
(
おおつぶ
)
の雨がこぼれてきた。空をあおげば
団々
(
だんだん
)
のちぎれ雲が、南へ南へとおそろしいはやさで飛び、たちまち、灰色の湖水がピカリッ、ピカリッと走ってまわる
稲妻
(
いなずま
)
のかげ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
雷
(
かみなり
)
だ!」と
思
(
おも
)
った
瞬間
(
しゅんかん
)
に、
鼓膜
(
こまく
)
の
破
(
やぶ
)
れそうな
大
(
おお
)
きな
音
(
おと
)
が
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
でしだして、
急
(
きゅう
)
に
大粒
(
おおつぶ
)
の
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
ってきました。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今までポシャポシャやっていた雨が
急
(
きゅう
)
に
大粒
(
おおつぶ
)
になってざあざあと
降
(
ふ
)
ってきたのです。
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
よく生蕃になぐられては目のまん中から
大粒
(
おおつぶ
)
の涙をぽろりと一粒こぼしたものだ、
今日
(
きょう
)
集まった人々の中で中学校へもいかずに家業においつかわれているものは豊公とチビ公の二人だけであった
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
自分
(
じぶん
)
の
霊魂
(
たましい
)
は、なにかに
化
(
ば
)
けてきても、きっと
子供
(
こども
)
の
行
(
ゆ
)
く
末
(
すえ
)
を
見守
(
みまも
)
ろうと
思
(
おも
)
いました。
牛女
(
うしおんな
)
の
大
(
おお
)
きなやさしい
目
(
め
)
の
中
(
なか
)
から、
大粒
(
おおつぶ
)
の
涙
(
なみだ
)
が、ぽとりぽとりと
流
(
なが
)
れたのであります。
牛女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
粒
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫