“おおつぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大粒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がっかりして、しばらくあっちこっちをうろうろした竹童は、とうとう目から大粒おおつぶなみだをポロリポロリとこぼしながら、あかつきの空にむかって声いッぱい!
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いいとも。これはうちの宝物たからものなんだから、おっかさんのだよ」そしてホモイは立ってうちの入り口の鈴蘭すずらんさきから、大粒おおつぶつゆを六つほどってすっかりお顔をあらいました。
貝の火 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それがふくれ上がりび広がり、やがて空一面まっ黒になって、ざあーっと大粒おおつぶの雨が降り出し、ごろごろと雷が鳴り始めた時、長者は庭のすみのあずまやの中に出ていきました。
雷神の珠 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)