“おほつぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大粒72.7%
大顆18.2%
大滴9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皺だらけな顏が白くなつた上に大粒おほつぶな汗をにじませながら、脣のかわいた、齒のまばらな口をあへぐやうに大きく開けて居ります。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
暫くすると、大顆おほつぶ甘味うまさうなのが籠に盛つて持ち出された。光政は子供のやうに手を出してその一つを取つた。すると丁度その折襖の影から侍医の皺くちやな顔がひよつくり覗いた。
川原にゐた老若男女も慌しく駆歩などをするので、これは降るかも知れんといふ気がしてゐるうちに、もう大滴おほつぶの雨が落ちて来た。
イーサル川 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)