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品位
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ひんゐ
ふりがな文庫
“
品位
(
ひんゐ
)” の例文
他愛
(
たわい
)
なく
頭
(
かしら
)
が
下
(
さが
)
つたと
云
(
い
)
ふのは、
中年
(
ちうねん
)
の
一個
(
いつこ
)
美髯
(
びぜん
)
の
紳士
(
しんし
)
、
眉
(
まゆ
)
におのづから
品位
(
ひんゐ
)
のあるのが、
寶石
(
はうせき
)
を
鏤
(
ちりば
)
めた
藍
(
あゐ
)
の
頭巾
(
づきん
)
で、
悠然
(
いうぜん
)
と
頤
(
あご
)
の
其
(
そ
)
の
髯
(
ひげ
)
を
扱
(
しご
)
いて
居
(
ゐ
)
た。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
假
(
かり
)
に家庭の事情を打破ツて、結婚したとしてからが、お房が美術家の妻として、また
子爵
(
ししやく
)
家の
夫人
(
ふじん
)
として
品位
(
ひんゐ
)
を保ツて行かれるかどうかといふことが
疑問
(
ぎもん
)
である。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
それは
賤
(
いや
)
しくもなく——無價値でもない——精神的に
品位
(
ひんゐ
)
を
墮
(
おと
)
すものでもなかつた。私は決心した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
見
(
み
)
る
目
(
め
)
に
見
(
み
)
なば
美男
(
びなん
)
とも
言
(
い
)
ふべきにや、
鼻筋
(
はなすぢ
)
とほり
眼
(
め
)
もと
鈍
(
にぶ
)
からず、
豐頬
(
しもぶくれ
)
の
柔和顏
(
にうわがほ
)
なる
敏
(
さとし
)
、
流石
(
さすが
)
に
學問
(
がくもん
)
のつけたる
品位
(
ひんゐ
)
は、
庭男
(
にはをとこ
)
に
成
(
な
)
りても
身
(
み
)
を
放
(
はな
)
れず、
吾助吾助
(
ごすけ/\
)
と
勝手元
(
かつてもと
)
に
姦
(
かし
)
ましき
評判
(
ひやうばん
)
は
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それは
例
(
たと
)
へば
堂塔
(
だうたふ
)
伽藍
(
がらん
)
を
造
(
つく
)
る
場合
(
ばあひ
)
に、
巨大
(
きよだい
)
なる
重
(
おも
)
い
屋根
(
やね
)
を
支
(
さゝ
)
へる
必要上
(
ひつえうじやう
)
、
軸部
(
ぢくぶ
)
を
充分
(
じうぶん
)
に
頑丈
(
ぐわんぜう
)
に
組
(
く
)
み
堅
(
かた
)
めるとか、
宮殿
(
きうでん
)
を
造
(
つく
)
る
場合
(
ばあひ
)
に、その
格式
(
かくしき
)
を
保
(
たも
)
ち、
品位
(
ひんゐ
)
を
備
(
そな
)
へるために、
優良
(
いうれう
)
なる
材料
(
ざいれう
)
を
用
(
もち
)
ひ
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
(
美津
(
みつ
)
、
下駄
(
げた
)
を
買
(
か
)
うてやるか。)と
言
(
い
)
つて
見
(
み
)
たが、
默
(
だま
)
つて
返事
(
へんじ
)
をしなかつた。
貞淑
(
ていしゆく
)
なる
細君
(
さいくん
)
は、
其
(
そ
)
の
品位
(
ひんゐ
)
を
保
(
たも
)
つこと、
恰
(
あたか
)
も
大籬
(
おほまがき
)
の
遊女
(
いうぢよ
)
の
如
(
ごと
)
く、
廊下
(
らうか
)
で
會話
(
くわいわ
)
を
交
(
まじ
)
へるのは、
仂
(
はした
)
ないと
思
(
おも
)
つたのであらう。
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“品位”の意味
《名詞》
(ひんい)人や物に感じられる気高さ。
(ひんい)貨幣に含まれている金や銀の割合。
(ひんい)(context、mineralogy)鉱石の中に含まれているの金属の割合。
(ほんい)律令制で親王の位階。
(出典:Wiktionary)
品
常用漢字
小3
部首:⼝
9画
位
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“品”で始まる語句
品
品物
品川
品行
品隲
品評
品格
品々
品質
品性