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其書
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そのしよ
故に
其傳を
(六六)次づ。
其書に
至つては
世多く
之有り。
是を
以て
論ぜず、
其(六七)軼事を
論ず。
管仲は
世の
所謂賢臣なり。
然れども
(六八)孔子之を
小とす。
此菊塢の
狂歌二
首発句一
句あり、(手紙と
其書も
移転まぎれに
捜しても知れぬは
残念)
兎にも
角にも
一個の
豪傑「
山師来て
何やら
植ゑし
隅田川」と
白猿が、
芭蕉の句をもじりて笑ひしは
龐涓、
果して
夜、
斫木の
下に
至り、
白書を
見、
乃ち
(五五)火を
鑽りて
之を
燭す。
其書を
讀み
未だ
畢らざるに、
齊の
軍の
萬弩倶に
發す。
魏の
軍大に
亂れ、
(五六)相失す。
人或は
其書を
傳へて
秦に
至る。
秦王、
孤憤・
五蠧の
書を
見て
曰く、『
嗟乎寡人、
此人を
見之と
遊ぶを
得ば、
死すとも
恨みじ』と。
李斯曰く、『
此れ
韓非の
著はす
所の
書也』と。
秦因つて
急に
韓を
攻む。