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そのしよ
龐涓、
果して
夜、
斫木の
下に
至り、
白書を
見、
乃ち
(五五)火を
鑽りて
之を
燭す。
其書を
讀み
未だ
畢らざるに、
齊の
軍の
萬弩倶に
發す。
魏の
軍大に
亂れ、
(五六)相失す。
人或は
其書を
傳へて
秦に
至る。
秦王、
孤憤・
五蠧の
書を
見て
曰く、『
嗟乎寡人、
此人を
見之と
遊ぶを
得ば、
死すとも
恨みじ』と。
李斯曰く、『
此れ
韓非の
著はす
所の
書也』と。
秦因つて
急に
韓を
攻む。
起爲めに
(七二)之を
吮ふ。
卒の
母之を
聞いて
哭す。
人曰く、『
子は
卒にして
將軍自ら
其疽を
吮ふ。
何ぞ
哭するを
爲す』と。
母曰く、『
然るに
非ず。
往年、
呉公、
其父を
吮ふ。 ...