トップ
>
傲慢
>
がうまん
ふりがな文庫
“
傲慢
(
がうまん
)” の例文
惡
(
わる
)
く
言
(
い
)
へば
傲慢
(
がうまん
)
な、
下手
(
へた
)
が
畫
(
ゑ
)
に
描
(
か
)
いた、
奧州
(
あうしう
)
めぐりの
水戸
(
みと
)
の
黄門
(
くわうもん
)
と
言
(
い
)
つた、
鼻
(
はな
)
の
隆
(
たか
)
い、
髯
(
ひげ
)
の
白
(
しろ
)
い、
早
(
は
)
や七十ばかりの
老人
(
らうじん
)
でした。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
けれ共王と貴族と富豪との
傲慢
(
がうまん
)
と罪悪とに媚びて、
縷
(
いと
)
の如き生命を
維
(
つな
)
いでる教会は
戦慄
(
せんりつ
)
します、決して之を容赦致しませぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
紬
(
つむぎ
)
の地味な袷、帶も、髮も、堅氣な町人になり切つて居りますが、言葉の底や、大きい眼の中には、決して人に下らない、
傲慢
(
がうまん
)
な魂がピチピチ踊ります。
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ぢつとどつか
中有
(
ちゆうう
)
を見てゐるのが癖であつた、それでもその
傲慢
(
がうまん
)
なのさへもある時期には客に魅力であつたらしかつた、しかし、そんな時期はもうすぎ去つてゐた
一の酉
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
しかし、さういふ時こそ、私はジッド先生に教へられた祖先伝来の人間の生活力を胸一杯に感じて、それを満喫して、沙漠のなかでこの上もなく
傲慢
(
がうまん
)
になつたものです。
亜剌比亜人エルアフイ
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
▼ もっと見る
一部に悪と思はるゝ所のものは全部に善、
傲慢
(
がうまん
)
に
訊
(
と
)
ふ
勿
(
なか
)
れ、
誤理
(
ごり
)
に惑はさるゝ勿れ、
凡
(
およ
)
そ一真理の透明なるあらば其の如何なる者なるを問はず、必らず善なるを疑ふ勿れ。
厭世詩家と女性
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
この幾週間といふもの、私に對する彼の態度は、最初よりずつと一定してゐた。私は決して彼の邪魔になるとは見えなかつたし、彼も
意地惡
(
いぢわる
)
な
傲慢
(
がうまん
)
な容子を出さなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
が、それ丈に又、同時代の
屑々
(
せつせつ
)
たる作者輩に対しては、
傲慢
(
がうまん
)
であると共に
飽迄
(
あくまで
)
も不遜である。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あいつらは朝から晩まで、
俺
(
おい
)
らの耳のそば
迄
(
まで
)
来て、世界の平和の為に、お前らの
傲慢
(
がうまん
)
を削るとかなんとか云ひながら、毎日こそこそ、俺らを
擦
(
こす
)
って
耗
(
へら
)
して行くが、まるっきりうそさ。
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
蓋
(
けだ
)
しこの古帽先生も亦、得意と失意との聯鎖の上に一歩一歩を進めて、内に満懐の不平と野心と、
思郷病
(
ホームシツク
)
と、屈しがたき
傲慢
(
がうまん
)
とを包んで、
而
(
しかう
)
して外は人並に戯れもし、笑ひもしつゝ
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
然
(
しか
)
るに
全校
(
ぜんかう
)
の
人氣
(
にんき
)
、
校長
(
かうちやう
)
教員
(
けうゐん
)
を
始
(
はじ
)
め
何百
(
なんびやく
)
の
生徒
(
せいと
)
の
人氣
(
にんき
)
は、
温順
(
おとな
)
しい
志村
(
しむら
)
に
傾
(
かたむ
)
いて
居
(
ゐ
)
る、
志村
(
しむら
)
は
色
(
いろ
)
の
白
(
しろ
)
い
柔和
(
にうわ
)
な、
女
(
をんな
)
にして
見
(
み
)
たいやうな
少年
(
せうねん
)
、
自分
(
じぶん
)
は
美少年
(
びせうねん
)
ではあつたが、
亂暴
(
らんばう
)
な
傲慢
(
がうまん
)
な
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
痩せ男はこの着物の中に、
傲慢
(
がうまん
)
不遜
(
ふそん
)
なあぐらを掻くと、
恬然
(
てんぜん
)
と煙草をふかし始めた。
着物
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
父親
(
てゝおや
)
の
医者
(
いしや
)
といふのは、
頬骨
(
ほゝぼね
)
のとがつた
髯
(
ひげ
)
の
生
(
は
)
へた、
見得坊
(
みえばう
)
で
傲慢
(
がうまん
)
、
其癖
(
そのくせ
)
でもぢや、
勿論
(
もちろん
)
田舎
(
ゐなか
)
には
苅入
(
かりいれ
)
の
時
(
とき
)
よく
稲
(
いね
)
の
穂
(
ほ
)
が
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
ると、それから
煩
(
わづ
)
らう、
脂目
(
やにめ
)
、
赤目
(
あかめ
)
、
流行目
(
はやりめ
)
が
多
(
おほ
)
いから
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
日頃の
傲慢
(
がうまん
)
さに似ず、打ち
萎
(
しを
)
れた父親の姿は、見る眼にもあはれでした。
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
妙に地味な
繻子
(
しゆす
)
の帶を狹く締めて、髮形もひどく世帶染みてますが、美しさは
反
(
かへ
)
つて
一入
(
ひとしほ
)
で、土産物の小風呂敷を、後ろの方へ愼ましく隱して、平次の前へ心持
俯向
(
うつむ
)
いた姿は、
傲慢
(
がうまん
)
で利かん氣で
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その三は
傲慢
(
がうまん
)
也。傲慢とは
妄
(
みだり
)
に他の前に自己の所信を屈せざるを言ふ。
大導寺信輔の半生:――或精神的風景画――
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
例へば、形容の言葉にしても、「
孔雀
(
くじやく
)
のやうに
傲慢
(
がうまん
)
な女」
東西問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
或声 お前の
傲慢
(
がうまん
)
はお前を殺すぞ。
闇中問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“傲慢”の解説
傲慢(ごうまん)は、他人を侮り、思い上がった態度をとること。
(出典:Wikipedia)
傲
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
慢
常用漢字
中学
部首:⼼
14画
“傲慢”で始まる語句
傲慢不遜
傲慢無礼
傲慢心
傲慢者
傲慢偏僻