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備
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そなへ
ふりがな文庫
“
備
(
そなへ
)” の例文
井戸は小屋を
懸
(
かけ
)
、
厠
(
かはや
)
は雪中其物を
荷
(
になは
)
しむべき
備
(
そなへ
)
をなす。雪中には一
点
(
てん
)
の
野菜
(
やさい
)
もなければ
家内
(
かない
)
の
人数
(
にんず
)
にしたがひて、雪中の
食料
(
しよくれう
)
を
貯
(
たくは
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
煙草盆
(
たばこぼん
)
に
香
(
かう
)
の
薫
(
かをり
)
のみして、
座
(
ざ
)
にいまだ
人影
(
ひとかげ
)
なき
時
(
とき
)
、
瀧君
(
たきくん
)
の
此
(
こ
)
の
光景
(
くわうけい
)
は、
眞田
(
さなだ
)
が
六文錢
(
ろくもんせん
)
の
伏勢
(
ふせぜい
)
の
如
(
ごと
)
く、
諸葛亮
(
しよかつりやう
)
の
八門遁甲
(
はちもんとんかふ
)
の
備
(
そなへ
)
に
似
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
る。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼は逐はれて後チェーザレに説き、人
備
(
そなへ
)
成りてなほためらはゞ必ず
損害
(
そこなひ
)
をうくといひてその疑ひを鎭めしことありきといふ 九七—九九
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
耐忍
(
たへしの
)
びて田原町に到りけるに見世には客有りて
混雜
(
こんざつ
)
の樣子なれば裏へ廻りて勝手口より
密
(
ひそか
)
に
差覗
(
さしのぞ
)
くに今日は
餅搗
(
もちつき
)
と見えて
備
(
そなへ
)
を取もあれば
熨斗
(
のし
)
を延もあり或は
鱠
(
なます
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
併
(
しか
)
し、直助にも違算がありました。往來へ飛降りる同時に、身體の
備
(
そなへ
)
もきまらぬところへ
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
で、武芝は返還を
逼
(
せま
)
ると、
却
(
かへ
)
つて
干戈
(
かんくわ
)
の
備
(
そなへ
)
をして
頑
(
ぐわん
)
として聴かず、暴を以て傲つた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
やはかゆるがむ此の
備
(
そなへ
)
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
永遠
(
とこしへ
)
に治め給ふ
帝
(
みかど
)
は、かのおぼつかなき
軍人
(
いくさびと
)
等の爲に、かれらの徳によるにあらでたゞ己が
恩惠
(
めぐみ
)
によりて
備
(
そなへ
)
をなし 四〇—四二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
里言
(
さとことば
)
にこれを雁の
総立
(
そうだち
)
といふ。雁の
備
(
そなへ
)
ある事
軍陣
(
ぐんぢん
)
の
如
(
ごと
)
し、
余
(
よ
)
の
鳥
(
とり
)
になき事也、他国の雁もしかならん。
田舎人
(
ゐなかうど
)
には
珍
(
めづら
)
しからねど
都会
(
とくわい
)
の人の
話柄
(
はなしぐさ
)
にいへり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
守らせ
沖
(
おき
)
の方は
船手
(
ふなて
)
へ申付深川
新地
(
しんち
)
より品川
沖
(
おき
)
迄御
船手
(
ふなて
)
にて取切御
備
(
そなへ
)
の御船は
沖中
(
おきなか
)
へ押出し其外
鯨船
(
げいせん
)
數艘
(
すそう
)
を用意し
嚴重
(
げんぢう
)
に
社
(
こそ
)
備
(
そなへ
)
ける然ば次右衞門は
桐棒
(
きりぼう
)
の
駕籠
(
かご
)
に打乘
若徒
(
わかたう
)
兩人
長柄
(
ながえ
)
草履
(
ざうり
)
取を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
平次も
備
(
そなへ
)
を立て直す氣になりました。事件は容易ならぬ形相を持つて居ります。
銭形平次捕物控:205 権三は泣く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
はたこは我等の全く悟る能はざる
福祉
(
さいはひ
)
のためいと深き
聖旨
(
みむね
)
の奧に汝の設けたまふ
備
(
そなへ
)
なるか 一二一—一二三
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
“備”の解説
備(そなえ)は、戦国時代から江戸時代において戦時に編成された部隊。
各種足軽(弓・鉄砲・槍)隊、騎馬武者隊、小荷駄隊などで構成され、独立した作戦行動を採れる基本単位を指す。
(出典:Wikipedia)
備
常用漢字
小5
部首:⼈
12画
“備”を含む語句
準備
設備
備付
具備
後備
神南備
凖備
備中
下準備
準備中
備附
備忘録
備中守
兼備
備前物
脇備
神奈備
甘南備
赤備
整備
...