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上州
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じやうしう
ふりがな文庫
“
上州
(
じやうしう
)” の例文
「さうでございます、
上州
(
じやうしう
)
沼田
(
ぬまた
)
の
在
(
ざい
)
だと
云
(
い
)
ふことでございます」「
何処村
(
どこむら
)
といふことは
分
(
わか
)
りませぬか」「どうも
分
(
わか
)
りませぬ」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
上州
(
じやうしう
)
の三山、
浅間山
(
あさまやま
)
、
木曾
(
きそ
)
の
御嶽
(
おんたけ
)
、それから
駒
(
こま
)
ヶ嶽
(
たけ
)
——その
外
(
ほか
)
山と名づくべき山には、一度も登つた事のない私であつた。
槍ヶ岳紀行
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
父
(
とう
)
さんは
馬車
(
ばしや
)
の
上
(
うへ
)
からそれを
眺
(
なが
)
めて、
子供心
(
こどもごゝろ
)
にめづらしく
思
(
おも
)
つて
行
(
い
)
きました。
伯父
(
をぢ
)
さんの
話
(
はなし
)
で、そこが
上州
(
じやうしう
)
の
松井田
(
まつゐだ
)
といふ
町
(
まち
)
だといふことも
知
(
し
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
日光の湯本の奥から
菅沼
(
すがぬま
)
、
笈沼
(
まるぬま
)
を経て、
上州
(
じやうしう
)
の尾瀬沼に行く間なども、夏は涼しいところだと思ひますね。あそこなども今に
屹度
(
きつと
)
開けるだらうと思ひます。
談片
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
己
(
おのれ
)
が得意と一ツにし一手にて
商
(
あきな
)
ひせし故なり然るに又
上州
(
じやうしう
)
の吉三郎
并
(
ならび
)
に母のお
稻
(
いね
)
兩人は利兵衞が
江戸
(
えど
)
へ店を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
きみ、
聞
(
き
)
いて
來
(
き
)
たよ。——
花袋
(
くわたい
)
と
言
(
い
)
ふのは
上州
(
じやうしう
)
の
或大寺
(
あるおほでら
)
の
和尚
(
をしやう
)
なんだ、
花袋和尚
(
くわたいをしやう
)
。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「それは
私
(
わたし
)
には
分
(
わか
)
りませぬ、そんな事が
書物
(
かきもの
)
にあつたと
云
(
い
)
ひますけれども、
私
(
わたし
)
には
分
(
わか
)
りませぬ」「
初代
(
しよだい
)
の
多助
(
たすけ
)
といふ人は
上州
(
じやうしう
)
の人ださうですが、さうかえ」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
取り
翌日
(
よくじつ
)
吉三郎一人油町へ
行
(
ゆき
)
て見るに人の
噂
(
うはさ
)
に
違
(
たが
)
はず金屋の
店
(
みせ
)
は
立派
(
りつぱ
)
なれば勝手より入て
私
(
わたく
)
しは
上州
(
じやうしう
)
より參りしが利兵衞樣に御目に
懸
(
かゝ
)
り度と云入けるに利兵衞是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
氣
(
き
)
が
變
(
へん
)
になつてなくなつたといひます——
上州
(
じやうしう
)
安中
(
あんなか
)
で
旅藝者
(
たびげいしや
)
をしてゐた
時
(
とき
)
、
親知
(
おやし
)
らずでもらつた
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
が
方便
(
はうべん
)
ぢやありませんか、もう
妙齡
(
としごろ
)
で……
抱
(
かゝ
)
へぢやあありましたが、
仲
(
なか
)
で
藝者
(
げいしや
)
をしてゐて
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
東京
(
とうきやう
)
の
内
(
うち
)
はうるさいから車に乗つて、
千住掃部宿
(
せんぢうかもんじゆく
)
で車より
下
(
お
)
りて、
是
(
これ
)
から
上州
(
じやうしう
)
沼田
(
ぬまた
)
へ
捜
(
さが
)
しに
行
(
ゆ
)
きました。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
漸々
(
やう/\
)
捕押
(
とりおさ
)
へ申候
依
(
よつ
)
て
御吟味
(
ごぎんみ
)
を
願
(
ねが
)
ひ奉つり候と
願書
(
ぐわんしよ
)
を差出したり
此時
(
このとき
)
大岡殿先吉三郎に向はれ如何に
其方
(
そのはう
)
上州
(
じやうしう
)
より
遙々
(
はる/″\
)
來
(
きた
)
りて利兵衞方へ
忍
(
しの
)
び
入
(
い
)
り
盜賊
(
たうぞく
)
をなし其上腰元竹を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
安政
(
あんせい
)
の
頃
(
ころ
)
本所南割下水
(
ほんじよみなみわりげすゐ
)
に
住
(
す
)
んで、
祿高
(
ろくだか
)
千
石
(
ごく
)
を
領
(
りやう
)
した
大御番役
(
おほごばんやく
)
、
服部式部
(
はつとりしきぶ
)
の
邸
(
やしき
)
へ、
同
(
おな
)
じ
本所林町
(
ほんじよはやしちやう
)
家主惣兵衞店
(
いへぬしそうべゑたな
)
、
傳平
(
でんぺい
)
の
請人
(
うけにん
)
で、
中間
(
ちうげん
)
に
住込
(
すみこ
)
んだ、
上州
(
じやうしう
)
瓜井戸
(
うりゐど
)
うまれの
千助
(
せんすけ
)
と
云
(
い
)
ふ、
年
(
とし
)
二十二三の
兄
(
せなあ
)
で
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“上州(
上野国
)”の解説
上野国(こうずけのくに、かみつけぬのくに、かみつけののくに、かみつけのくに)は、かつて日本の令制国の一つ。東山道に属する。おおむね現在の群馬県にあたる。別名は、上州(じょうしゅう)、上毛野(かみつけの・かみつけぬ)、上毛(じょうもう・かみつけ)など。
(出典:Wikipedia)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
州
常用漢字
小3
部首:⼮
6画
“上州”で始まる語句
上州屋
上州縮
上州路
上州辺
上州厩橋
上州烏川