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願
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ねげ
ふりがな文庫
“
願
(
ねげ
)” の例文
引渡されて結構でごぜえます、眼のあいたお奉行様にお
願
(
ねげ
)
え申して、長吉、長太の野郎をかえしていただきましょう、長吉、長太を
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
じゃアまア
私
(
わっし
)
と一緒においでなさい、どうせ
彼方
(
あっち
)
へ帰るんですからお連れ申しましょう、其の代りお嬢様に少しお
願
(
ねげ
)
えがあるんでげす
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お引き止め申して相済みません。実は、
烏滸
(
おこ
)
がましゅうございますが、さるお人に代って、お
願
(
ねげ
)
え申したいことがあるんでごぜえます」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
解ったかい、石原の、お
願
(
ねげ
)
えだから、その縄を解いて俺に渡してくれ。あの
悪戯者
(
いたずらもの
)
や
誘拐
(
かどわかし
)
の悪者は、俺がキッと探し出して、お前の手柄にさしてやる
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
願
(
ねげ
)
の
賽
(
さい
)
の河原に接して大野亀という亀の形をした孤丘が海に突出している。船路の目標でもあれば、帆前船の変り目にもなるために、しばしば船方の唄の中に歌われている。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
(
遣
(
や
)
っておくんなさいよ、飲み過ぎて
切
(
せつ
)
ねえんで、助けておくんなさい、お
願
(
ねげ
)
えだ。)
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「へえ、千代千兵衛と申しますだ。どうぞハアこれからはお心易く、
願
(
ねげ
)
えてえものでごぜえます」田舎者はこういうと、一向平気で頭を下げた。
胆
(
きも
)
が太いのか
白痴
(
ばか
)
なのか、にわかに判断がつき兼ねた。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「あのムクが帰りましたそうでございますが、どうか、さきほどお
願
(
ねげ
)
え申した通り、ムクをお借り申してえんでございます」
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
舁夫「御冗談仰しゃらずに、お
願
(
ねげ
)
えですから、ホンの
飲代
(
のみしろ
)
が有れば宜いんです、何うせ
帰
(
けえ
)
るんですからお安くやりやしょう」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お見かけ申してお
願
(
ねげ
)
えがごぜえます。この村の者でがすが、今向うへ行く三人連れの侍がありますだ。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雨露
凌
(
しの
)
ぐ軒はまだしも、堂
社
(
やしろ
)
の縁の下、
石材
(
いし
)
や、材木と一所にのたっている宿なし同然な身の上だで、御挨拶も手続も何も出来ねえですで、そこでもって直訴だでね、生命がけで
願
(
ねげ
)
えてえだな。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しの「左様でごぜえますか、始めましてお目にかゝります、
私
(
わたくし
)
は矢切村のおしのと云うやくざ婆アでござえますが、幾久しくお心安く
願
(
ねげ
)
えます」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お前さんのお頼みは、あとで必ず果して上げますから、その前に、わしがこの
髷
(
まげ
)
っぷしを、切るなり、坊主にするなりしておもらい申して、それからの上に
願
(
ねげ
)
えてえんです」
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
息の
止
(
とま
)
るまでもお
願
(
ねげ
)
えだよ。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
市「えゝ殿さま、今日
私
(
わし
)
イ
貴方
(
あんた
)
に折入って
願
(
ねげ
)
えがあって
参
(
めえ
)
りやしたが、貴方何うかお庭で剣術ウ教えて下せえな」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どうぞおてやわらかに
願
(
ねげ
)
えてえものでがんす、借物ですからね、こう見えても、この
烏帽子
(
えぼし
)
直垂
(
ひたたれ
)
は、土地の神主様からの借物でげすから——自分のものなら質の値が下ってもかまわねえけれど
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
どうかお
願
(
ねげ
)
えでがんすから命だけは助けて下さい、殺されて仕まっちゃア
私
(
わし
)
い義理ある
家
(
いえ
)
へ恩返しをする事が出来やせん、
私
(
わし
)
はこれから江戸へ出て辛抱して
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
急にこのお屋敷をお
暇
(
いとま
)
申す気にはなれねえでいるところでございます、新屋を一つ建てろとおっしゃって下さることは、直ぐにここで御返事ができます、どうかそうさせていただくことに
願
(
ねげ
)
えます。
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
親が手を突いて頼むが、何うかまア
他家
(
ほか
)
さまなら
願
(
ねげ
)
え
難
(
にく
)
いが、
此方
(
こちら
)
さまだから悪くもして下さるめえから、此方さまへ奉公して、二年か三年辛抱してくれゝば
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そう左様
然
(
しか
)
らばで口をきかれると
強気
(
ごうぎ
)
と困るんですが、末永く何分お心安く
願
(
ねげ
)
えます……えゝお嬢さん
此方
(
こっち
)
へお這入んなせえ、お嬢さんはお連れ申しましたが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それに
願掛
(
がんがけ
)
が利くだねえ、亭主が道楽ぶって他の女に
耽
(
はま
)
って
家
(
うち
)
へ
帰
(
けえ
)
らぬ時は、女房が
心配
(
しんぺえ
)
して、何うか手の切れる様に
願
(
ねげ
)
えますと願掛すると利くてえ、妙なもので
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
誠に、へい
何時
(
いつ
)
の間に大事な他人に預かった金もある包を盗まれましたか、何うも風呂敷の
縞柄
(
しまがら
)
といい木札が附いて似て居るもんなで、
何卒
(
どうぞ
)
御勘弁をはア
願
(
ねげ
)
えます。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
作「是はまず/\お手をお上げなすって、まず/\、それでは
何
(
ど
)
うも、エヽ石田作右衞門と申して至って不調法者で、お見知り置かれやして、此の
後
(
のち
)
も
御別懇
(
ごべっこん
)
に
願
(
ねげ
)
えます」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
○「
其処
(
そこ
)
まで遣って止すてえ事はありません、お
願
(
ねげ
)
えだから
後
(
あと
)
を話しておくんなせえ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
後
(
あと
)
でまた気の静まるときに意見をすれば聴入れてくれる人でござりますから、何うか若し参りましたらば、
何卒
(
どうぞ
)
あんた逆らわずに柳に受けてお置き下さるようにお
願
(
ねげ
)
え申してえもので
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
權「若旦那様、まゝお待ちなせえまし、
貴方
(
あんた
)
が
然
(
そ
)
う仰しゃって下されば、權六は今首を
打斬
(
ぶっき
)
られても名僧智識の引導より有難く受けます、
何卒
(
どうぞ
)
お
願
(
ねげ
)
えでごぜえますから
私
(
わし
)
が首を……」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
多「
私
(
わし
)
悪いでがんすから、叔父さんお
母
(
っか
)
さんに
詫言
(
わびごと
)
して下せえ、お
願
(
ねげ
)
えでんすから」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
宿屋てえもなアいやはや
狡
(
ずる
)
いもんでしてね、三四
日
(
か
)
御逗留を
願
(
ねげ
)
えてえもんだから、あんな事を申しやす、私は此の辺を歩きます
旅商人
(
たびあきんど
)
で、こゝらの船頭に
幾干
(
いくら
)
も知った者がありやすから
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お久が居なけりゃア
此方
(
こっち
)
も出て往っちまわアな、だからよう、己が
悪
(
わり
)
いから連れて来て呉んな、
父
(
ちゃん
)
が悪いッて是から辛抱するから、え、おい、お
願
(
ねげ
)
えだ、己だってポカリと
好
(
い
)
い目が出れば
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
多「分家へ
往
(
い
)
くって、これは何うも困りやしたなア、叔父さんは
物堅
(
ものがて
)
えから、そんな事を聞かせたら怒って、
私
(
わし
)
い済みませんで
出入
(
でへい
)
りも出来なくなりやんすから、どうか御勘弁を
願
(
ねげ
)
えてい」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
半「何だって外に
若
(
わけ
)
えのが出来たからさ、お
願
(
ねげ
)
えだ己がいう事を聞いてくれ」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何う云う訳って……云えばなア
老爺
(
じい
)
さま……訳は云えねえが置いて下すって無闇に剣術を教えて下せえまし……お
前
(
めえ
)
も遠慮しちゃア駄目だから、旦那さまのお暇の時には一本
願
(
ねげ
)
えますって
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
喜「あ痛い……誠に済みませんが、懐から落ちたゞから御勘弁を
願
(
ねげ
)
えます」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
半「どうかそんな事を云わずに
一寸
(
ちょっと
)
明けておくんなせえ、お
願
(
ねげ
)
えだが」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何卒
(
どうか
)
まア早く
帰
(
けえ
)
ってお出でなさる様に
願
(
ねげ
)
え
度
(
て
)
えもんで
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
願
常用漢字
小4
部首:⾴
19画
“願”を含む語句
御願
願望
願掛
祈願
願書
願人
心願
立願
誓願
大願成就
大願
哀願
発願
嘆願
願人坊主
請願
念願
追願
願度
懇願
...