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難破
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なんぱ
ふりがな文庫
“
難破
(
なんぱ
)” の例文
おれは
海賊
(
かいぞく
)
の仲間にはいっているんだ。船が
難破
(
なんぱ
)
して、沈んでしまった時、海賊に救われてから、その仲間にはいってしまったんだ。
街の少年
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そして、
手
(
て
)
まねで、
昨夜
(
ゆうべ
)
、
船
(
ふね
)
が
難破
(
なんぱ
)
して、
乗
(
の
)
っていたものは、みんな
死
(
し
)
に、
貨物
(
かもつ
)
はすっかり
海
(
うみ
)
の
底
(
そこ
)
にうずもれてしまったことを
告
(
つ
)
げました。
青いランプ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三名をのせた小舟は、風浪の途中、便船に拾われ、
難破
(
なんぱ
)
もせずに、いちど越後
柿崎
(
かきざき
)
の港へ寄り、やがて越前の
敦賀
(
つるが
)
へ上がった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
僕の
祈
(
いの
)
りの中にあなたのことを忘れぬことゝ、あなたの爲めに、切に、あなたが本當に
難破
(
なんぱ
)
した人にならないやうにと、神さまに願ふことです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
龍睡丸が、南の海で
難破
(
なんぱ
)
してから、中川船長は、練習船琴ノ緒丸の、一等運転士となり、私たち海の青年に、猛訓練をあたえていられたのである。
無人島に生きる十六人
(新字新仮名)
/
須川邦彦
(著)
▼ もっと見る
多数の船舶が
難破
(
なんぱ
)
したが、その中の一隻に
奇竜丸
(
きりゅうまる
)
という二百トンばかりの船があって、これは大島の海岸にうちあげられ、
大破
(
たいは
)
した。また乗組員の半数が死傷した。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いや、よしんば
其
(
それ
)
が
眞個
(
ほんたう
)
の
難破信號
(
なんぱしんがう
)
であつたにしろ、
此樣
(
こんな
)
平穩
(
おだやか
)
な
海上
(
かいじやう
)
で
難破
(
なんぱ
)
するやうな
船
(
ふね
)
は
全
(
まつた
)
く
我等
(
われ/\
)
海員
(
かいゐん
)
の
仲間以外
(
なかまはづれ
)
です、
何
(
なに
)
も
面倒
(
めんだう
)
な
目
(
め
)
を
見
(
み
)
て
救助
(
きうじよ
)
に
赴
(
おもむ
)
く
義務
(
ぎむ
)
は
無
(
な
)
いのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
一人女
(
ひとりをんな
)
」「
一人坊主
(
ひとりばうず
)
」は、
暴風
(
あれ
)
か、
火災
(
くわさい
)
か、
難破
(
なんぱ
)
か、いづれにもせよ
危險
(
きけん
)
ありて、
船
(
ふね
)
を
襲
(
おそ
)
ふの
兆
(
てう
)
なりと
言傳
(
いひつた
)
へて、
船頭
(
せんどう
)
は
太
(
いた
)
く
之
(
これ
)
を
忌
(
い
)
めり。
其日
(
そのひ
)
の
加能丸
(
かのうまる
)
は
偶然
(
ぐうぜん
)
一
人
(
にん
)
の
旅僧
(
たびそう
)
を
乘
(
の
)
せたり。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ぼくはあるとき、船にのって、
難破
(
なんぱ
)
したことがあった、波がぼくを、あるとうといお寺のちかくの浜にうち上げてくれた。そのお寺にはおおぜい、わかいむすめたちが、おつとめしていた。
人魚のひいさま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
人知れず、
難破
(
なんぱ
)
を予感して
船倉
(
せんそう
)
から逃れ出る鼠のように逃げたくはなかった。善いにしろ悪いにしろ邪魔物を押し分けて逃げたかった。抵抗を感ずることによって自らの行為を確かめたかったのだ。
日の果て
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
しかし、
昨日
(
きのう
)
の
暴風
(
ぼうふう
)
に
難破
(
なんぱ
)
したものか、
船
(
ふね
)
はその
日
(
ひ
)
も
暮
(
く
)
れかかったけれど、
姿
(
すがた
)
が
見
(
み
)
えぬのでありました。
幽霊船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
遠
(
とほ
)
き
島
(
しま
)
は
近
(
ちか
)
く
見
(
み
)
え、
近
(
ちか
)
き
船
(
ふね
)
は
却
(
かへつ
)
て
遠
(
とほ
)
く
見
(
み
)
え、
其爲
(
そのため
)
に
數知
(
かずし
)
れず
不測
(
ふそく
)
の
禍
(
わざはひ
)
を
釀
(
かも
)
して、
此
(
この
)
洋中
(
やうちゆう
)
に
難破
(
なんぱ
)
せる
沈沒船
(
ちんぼつせん
)
の
船體
(
せんたい
)
は
既
(
すで
)
に
海底
(
かいてい
)
に
朽
(
く
)
ちて、
名殘
(
なごり
)
の
檣頭
(
しやうとう
)
のみ
波間
(
はかん
)
に
隱見
(
いんけん
)
せる
其
(
その
)
物凄
(
ものすご
)
き
光景
(
くわうけい
)
を
吊
(
とふら
)
ひつゝ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それはまっ白にすきとおる石をきざんだ、かわいらしい少年の像で、
難破
(
なんぱ
)
して海の底にしずんだ船のなかにあったものでした。この像のわきに、ひいさまは、ばら色したしだれやなぎを植えました。
人魚のひいさま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
左樣
(
さやう
)
、
確
(
たしか
)
に
救助
(
きうじよ
)
を
求
(
もと
)
むる
難破
(
なんぱ
)
の
信號
(
しんがう
)
!。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
“難破”で始まる語句
難破船
難破信號
難破船引揚業者
難破船信號