“船倉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんそう50.0%
ふなぐら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人知れず、難破なんぱを予感して船倉せんそうから逃れ出る鼠のように逃げたくはなかった。善いにしろ悪いにしろ邪魔物を押し分けて逃げたかった。抵抗を感ずることによって自らの行為を確かめたかったのだ。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
船倉せんそうに積みこまれ死ににいった広島の港町
原爆詩集 (新字新仮名) / 峠三吉(著)
小林の船倉ふなぐらから東の方へ突き出した洲崎すさきには材木場の大きな建物が見えています。町は明るいのに船倉と材木場の方は真暗です。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そうすると山田奉行の方からも人が出て両方から取捲いてしまったんだよ、けれども俺らはそこんところをひょいひょいと飛び抜けて、与兵衛さんの家の裏口へ行って船倉ふなぐらの方へ廻って
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)