した)” の例文
新字:
女ながらも心男々をゝしき生質さがなれば大岡殿のことばしたがひ私し苦界へしづみし事は父が人手に掛り其上姉の身の代金もうばはれしとの事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さりとてれにもしたがひがたきを、なにとしてにとせば松野まつのこゝろまよひもめ、竹村たけむらきみ潔白けつぱくをもあかされん、何方いづれにまれくきひと一人ひとりあらば、くまでむねはなやまじを
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
したがつてやかましくもあらう六づかしくもあろうそれ機嫌きげんやうにとゝのへてくがつまやく表面うわべにはえねど世間せけん奧樣おくさまといふ人達ひとたちいづれも面白おもしろくをかしきなかばかりはるまじ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うんよくはまん身代しんだいまんのばして山梨縣やまなしけん多額納税たがくのうぜいめいうたんもはかりがたけれど、ちぎりしことばはあとのみなとのこして、ふねながれにしたがひひとかれて、とほざかりゆくこと、二千、一萬
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
りてまへではなんでありしやら兄弟きようだいにもなき親切しんせつこののちともたのむぞやこれよりはべつしてのことなにごともそなた異見いけんしたがはん最早もういまのやうなことふまじければゆるしてよとわびらるゝも勿体もつたいなくてば甘露かんろと申ますぞやとるげにへど義理ぎりおもそで
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)