進行しんかう)” の例文
曇後晴くもりのちはれ午前ごぜん時頃じごろ瓢箪山ひようたんやま到着たうちやくしてると、發掘はつくつすで進行しんかうして赤鉢卷隊あかはちまきたい活動くわつどうしてるが、一かうかはつたことい。
小木せうぼくえだ諸共もろともたほして猛進まうしんするのであるから、如何いかなる險山けんざん深林しんりんくわいしても、まつた進行しんかう停止ていしせらるゝやうなうれひはないのである。
それ大雪おほゆきのために進行しんかうつゞけられなくなつて、晩方ばんがた武生驛たけふえき越前ゑちぜん)へとまつたのです。ひて一町場ひとちやうばぐらゐは前進ぜんしん出來できないことはない。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
宗助そうすけ當時たうじおもすたびに、自然しぜん進行しんかう其所そこではたりとまつて、自分じぶん御米およねたちま化石くわせきして仕舞しまつたら、かへつてはなかつたらうとおもつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
前途を見究みきはめて進行しんかうせしむ、善作一たび方向をさだめてすすむ時は、その誤らざる事磁石にるよりもまされりと云ふべし、しんに一行中屈竟くつけう好漢こうかんたり、中島鹿吉なるものは躯幹偉大ゐだい
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
この東風ひがしかぜいてために、輕氣球けいきゝゆうは、たちま進行しんかう方向ほうかうへんじて、今度こんどは、りく方面ほうめんからなゝめに、海洋かいやうほうへときやられた。
或るものはあめれてち出立すべしと言ひしも、予等の予定よていは最初より風雨に暴露ぼうろせらるる十日間にわたるもあへいとはざるの决心なるを以て、断然だんぜんあめおかして進行しんかうすることとはなれり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
それこのていすべて機關きくわん適用てきようしたので、てい進行しんかうも、三尖衝角さんせんしやうかく廻旋くわいせんも、新式水雷發射機しんしきすいらいはつしやき運轉うんてんも、すべてこの秘密ひみつなる活動力くわつどうりよくによつて支配しはいされてるのである。