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車室
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しやしつ
ふりがな文庫
“
車室
(
しやしつ
)” の例文
燈
(
ひ
)
も
夢
(
ゆめ
)
を
照
(
て
)
らすやうな、
朦朧
(
まうろう
)
とした、
車室
(
しやしつ
)
の
床
(
ゆか
)
に、
其
(
そ
)
の
赤
(
あか
)
く
立
(
た
)
ち、
颯
(
さつ
)
と
青
(
あを
)
く
伏
(
ふさ
)
つて、
湯気
(
ゆげ
)
をふいて、ひら/\と
燃
(
も
)
えるのを
凝然
(
じつ
)
と
視
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ると、
何
(
ど
)
うも
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鐵檻
(
てつおり
)
の
車
(
くるま
)
の
出入口
(
でいりぐち
)
は、
不思議
(
ふしぎ
)
にも
車室
(
しやしつ
)
の
頂上
(
てうじやう
)
に
設
(
まう
)
けられて、
鐵梯
(
てつてい
)
を
傳
(
つた
)
つて
屋根
(
やね
)
から
出入
(
でいり
)
する
樣
(
やう
)
になつて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
車が動き出して
二分
(
にふん
)
も立つたらうと思ふ頃例の女はすうと立つて三四郎の横を通り越して
車室
(
しやしつ
)
の
外
(
そと
)
へ出て行つた。此時女の帯の色が始めて三四郎の眼に
這入
(
はい
)
つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
車室
(
しやしつ
)
の
中
(
うち
)
はさのみ
不潔
(
ふけつ
)
の
人間計
(
にんげんばか
)
りではなかつたが、ミハイル、アウエリヤヌヰチは
直
(
すぐ
)
に
人々
(
ひと/″\
)
と
懇意
(
こんい
)
になつて
誰
(
たれ
)
にでも
話
(
はなし
)
を
仕掛
(
しか
)
け、
腰掛
(
こしかけ
)
から
腰掛
(
こしかけ
)
へ
廻
(
まは
)
り
歩
(
ある
)
いて、
大聲
(
おほごゑ
)
で、
這麼不都合
(
こんなふつがふ
)
極
(
きはま
)
る
汽車
(
きしや
)
は
無
(
な
)
いとか
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
車室
(
しやしつ
)
から
降
(
お
)
りたのは
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
だつた
彼
(
かれ
)
に、
海拔
(
かいばつ
)
二千
尺
(
じやく
)
の
峰
(
みね
)
に
於
(
お
)
けるプラツトフオームは、
恰
(
あたか
)
も
雲
(
くも
)
の
上
(
うへ
)
に
拵
(
しつら
)
へた
白
(
しろ
)
き
瑪瑙
(
めなう
)
の
棧敷
(
さじき
)
であるが
如
(
ごと
)
く
思
(
おも
)
はれたから、
驛員
(
えきゐん
)
に
對
(
たい
)
する
挨拶
(
あいさつ
)
も
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
し、
此
(
この
)
冐險鐵車
(
ぼうけんてつしや
)
の
特色
(
とくしよく
)
は
水中
(
すいちう
)
の
他
(
ほか
)
は
如何
(
いか
)
なる
險阻
(
けんそ
)
の
道
(
みち
)
でも
進行
(
しんかう
)
し
得
(
え
)
ぬといふ
事
(
こと
)
はなく、
險山
(
けんざん
)
を
登
(
のぼ
)
るには
通常
(
つうじやう
)
の
車輪
(
しやりん
)
の
他
(
ほか
)
に
六個
(
ろくこ
)
の
強堅
(
きようけん
)
なる
齒輪車
(
しりんしや
)
と、
車室
(
しやしつ
)
の
前方
(
ぜんぽう
)
に
裝置
(
さうち
)
されたる
螺旋形
(
らせんけい
)
の
揚上機
(
やうじやうき
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
どう/\と
降
(
ふ
)
る
中
(
なか
)
を、がうと
山
(
やま
)
に
谺
(
こだま
)
して
行
(
ゆ
)
く。がらんとした、
古
(
ふる
)
びた
萠黄
(
もえぎ
)
の
車室
(
しやしつ
)
である。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“車室”の意味
《名詞》
車室(しゃしつ)
列車の客室。
駐車場の、車両を駐車させる区画。
(出典:Wiktionary)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
“車室”で始まる語句
車室燈