トップ
>
見捨
>
みすて
ふりがな文庫
“
見捨
(
みすて
)” の例文
見捨
(
みすて
)
たと云
廉
(
かど
)
があるゆゑ
道具
(
だうぐ
)
衣類
(
いるゐ
)
は云までもなく百兩の
持參金
(
ぢさんきん
)
はとても返す
氣遣
(
きづか
)
ひなしと思ふゆゑ
夫
(
それ
)
は
損
(
そん
)
をしても
構
(
かまは
)
ぬが
何分
(
なにぶん
)
離縁状
(
りえんじやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ああ
然
(
しか
)
るか、しからば余の失敗せしは必しも余の罪にあらず、また神の余を
見捨
(
みすて
)
賜いし証拠にあらず、また余の奮励祈祷の無益なるを示すにあらざるなり
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
さりながら
徃日
(
いつぞや
)
の
御詞
(
おんことば
)
は
僞
(
いつは
)
りなりしか、
汝
(
そち
)
さへに
見捨
(
みすて
)
ずば
我
(
わ
)
が
生涯
(
しやうがい
)
の
幸福
(
かうふく
)
ぞと、
忝
(
かたじ
)
けなき
仰
(
おほ
)
せ
承
(
うけたま
)
はりてよりいとゞ
狂
(
くる
)
ふ
心
(
こゝろ
)
止
(
とめ
)
がたく、
口
(
くち
)
にするは
今日
(
けふ
)
始
(
はじ
)
めてなれど
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
多「
見捨
(
みすて
)
ると云う事はねえが、まアだ気に入らねえ事がある、お
前
(
めえ
)
の着物は
皆
(
みん
)
なあんなに袖が長いが、
彼
(
あ
)
の袖があれば子供の着物が一つ出来る、
冗
(
むだ
)
じゃアねえか」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
勿論これは、警察で
見捨
(
みすて
)
て行ったものだけに月並で易っぽいかも知れない。が而し決して偶然ここに落ちていたのではなくて、この犯罪と密接な関係を持っている。
花束の虫
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
▼ もっと見る
合せて六十人の
欠食人
(
けがちども
)
を連れて島に着いたのが、天保五年の四月の十二日……小島を
見捨
(
みすて
)
にして、どんどん南へ下って、小豆島ほどもあろうかという島にとりつきました。
ボニン島物語
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
可哀そうに
捨児
(
すてご
)
だが、誰がこんな処に捨てたのだろう。それにしても不思議なことは、おまいりの帰りに私の眼に
止
(
とま
)
るというのは何かの縁だろう。このままに
見捨
(
みすて
)
て行っては神様の罰が当る。
赤い蝋燭と人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二つ、ふた
親
(
おや
)
見捨
(
みすて
)
てたが
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
何処
(
どこ
)
へか奉公に参りましょうと思いましても、
不束
(
ふつゝか
)
もの逐出されても
行
(
ゆ
)
き処がございません、心細う思うて居りました、旦那様へ御奉公に参ればお情深い旦那さま、
見捨
(
みすて
)
ては下さるまい
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
扨又長兵衞は八五郎が
掛合
(
かけあひ
)
を聞き番頭さんには一
應
(
おう
)
御道理
(
ごもつとも
)
の樣なれ共決して
親
(
おや
)
亭主
(
ていしゆ
)
を
見捨
(
みすて
)
たと
云譯
(
いひわけ
)
にてはなく
嫁
(
よめ
)
の方にもよく/\
居耐納
(
ゐたたま
)
れぬ
譯
(
わけ
)
ある故也八五郎の娘ばかり惡きとも
云難
(
いひがた
)
く夫を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
まして
聟
(
むこ
)
むかへんの
嫁入
(
よめい
)
りせんのと、
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
めかしき
望
(
のぞ
)
み
少
(
すこ
)
しもなし、
只
(
たゞ
)
汝
(
そなた
)
さへ
見捨
(
みすて
)
ずは、
御身
(
おんみ
)
さへ
厭
(
いと
)
はせ
給
(
たま
)
はずは、
我
(
わ
)
が
生涯
(
しやうがい
)
の
幸福
(
かうふく
)
ぞかしとて
嫣然
(
につこ
)
とばかりうち
笑
(
ゑ
)
めば、
松野
(
まつの
)
じり/\と
膝
(
ひざ
)
を
進
(
すゝ
)
めて
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これ切り参りませんという銭貰いじゃアねえ、金が有れば
遣
(
つか
)
ってしまい、なくなれば又借りに来る、
是
(
こ
)
れだけの
金主
(
きんしゅ
)
を見附けたのだから僕の命のあらん
限
(
かぎり
)
は君は僕を
見捨
(
みすて
)
ることは出来めえぜ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
切
(
きら
)
るゝ所其方が
妻
(
つま
)
は酒井樣のお
駕籠
(
かご
)
に付
願
(
ねが
)
ひたるゆゑ
再御吟味
(
さいごぎんみ
)
となり明日江戸表へお
差出
(
さしいだ
)
しに相成と申ことなりと
言
(
いひ
)
ければ傳吉は
夢
(
ゆめ
)
に夢みし心地にて誠に神佛未だ我れを
見捨
(
みすて
)
給はざるやと樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何うも
見捨
(
みすて
)
ておくことがお出来なさらない。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
捨
常用漢字
小6
部首:⼿
11画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当