“みすて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見捨73.3%
見棄26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さりながら徃日いつぞや御詞おんことばいつはりなりしか、そちさへに見捨みすてずば生涯しやうがい幸福かうふくぞと、かたじけなきおほうけたまはりてよりいとゞくるこゝろとめがたく、くちにするは今日けふはじめてなれど
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
多「見捨みすてると云う事はねえが、まアだ気に入らねえ事がある、おめえの着物はみんなあんなに袖が長いが、の袖があれば子供の着物が一つ出来る、むだじゃアねえか」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こうお勢を見棄みすてたくないばかりでなく、見棄てはむしろ義理にそむくと思えば、凝性こりしょうの文三ゆえ、もウ余事は思ッていられん、朝夕只この事ばかりに心を苦めて悶苦もだえくるしんでいるから
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
美女 (うなだる)お見棄みすてのう、幾久しく。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)