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見棄
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みすて
ふりがな文庫
“
見棄
(
みすて
)” の例文
其時余は始めて離別した第一の細君を後から
懐
(
なつ
)
かしく思う如く、
一旦
(
いったん
)
見棄
(
みすて
)
たペリカンに未練の残っている事を発見したのである。
余と万年筆
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あの華やかな「東京」を
見棄
(
みすて
)
てこんなネオンライト一つない町に、進んで来たわけではなかったが、医者に相当ひどい神経衰弱だ、といわれたのを
機会
(
しお
)
に、失恋の東京から
腐った蜉蝣
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
こうお勢を
見棄
(
みすて
)
たくないばかりでなく、見棄ては
寧
(
むし
)
ろ義理に
背
(
そむ
)
くと思えば、
凝性
(
こりしょう
)
の文三ゆえ、もウ余事は思ッていられん、朝夕只この事ばかりに心を苦めて
悶苦
(
もだえくるし
)
んでいるから
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
美女 (うなだる)お
見棄
(
みすて
)
のう、幾久しく。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
棄
常用漢字
中学
部首:⽊
13画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当