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脊筋
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せすぢ
早や、
兩脚が、むづ/\、
脊筋がぴち/\、
頸首へぴちんと
來る、
私は
七顛八倒して
身體を
振つて
振飛ばした。
たゞ
肩から
脊筋へ
掛けて
全體に
重苦しい
樣な
感じが
新らしく
加はつた。
御米は
何でも
精を
付けなくては
毒だといふ
考から、
一人で
起きて
遲い
午飯を
輕く
食べた。
滑走し去りてふはりと
上る単葉機の流るるがごとき
脊筋なりしと
婦はあとびつしやりをする、
脊筋を
捩らす。
三俵法師は、
裳にまつはる、
踵を
嘗める、
刎上る、
身震する。
頸首脊筋の
冷りと
為るは、
後に
構まへてござる
奴。
天窓から
悚然とするのは、
惟ふに
親方が
御出張かな。いや
早や、
其と
知りつゝ、さつ/\と
持つて
行かれる。
しかし、
綺麗に
泳いで
行く。
美い
肉の
脊筋を
掛けて
左右へ
開く
水の
姿は、
輕い
羅を
捌くやうです。
蛇の
目の
傘脊筋さがりに
引かつぎたるほどこそよけれ、たかひくの
路の、ともすれば、ぬかるみの
撥ひやりとして、
然らぬだに
我が
心覺束なきを、やがて
追分の
方に
出んとして
と
泣く
脊筋のあたりを、
土足にかけて、ドンと
踏むと、ハツと
悶えて
上げた
顏へ