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能々
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よく/\
ふりがな文庫
“
能々
(
よく/\
)” の例文
申さば父の
越度
(
をちど
)
となり
又
(
また
)
云
(
いは
)
ずば吉三郎は殺さるべし兩方
全
(
まつた
)
きやうには何事も
行
(
ゆか
)
ざれども
能々
(
よく/\
)
考
(
かんが
)
へて
心
(
こゝろ
)
靜
(
しづ
)
かに
双方
(
さうはう
)
無事に
成
(
なる
)
やうの
御答
(
おこたへ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何うか三八さん(
歔欷
(
すゝりなく
)
)あなたの
処
(
とこ
)
へなんぞ申して参られた訳ではございませんが、
能々
(
よく/\
)
と
思召
(
おぼしめ
)
して、子供を可愛想と思って
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
右の如く、「人生」といふ字の意義によりては、議論も種々になるべければ、傍より口を出す人々は
能々
(
よく/\
)
御熟考の上にて御名論を出され可くと存ず。
人生の意義
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
荻沢も今は熱心に聞く事と為り少し
迫込
(
せきこ
)
みて「
何
(
ど
)
、何う云う発明だ(大)
斯
(
こう
)
です鉄瓶の口へ当ると此毛から黒い汁が出ました、ハテなと思い
能々
(
よく/\
)
見ると、何うでしょう貴方、 ...
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
それについては
符
(
ふ
)
の
事
(
こと
)
仰候
(
あふせさふらふ
)
。
日蓮相承
(
にちれんさうしよう
)
の中より
撰
(
えら
)
み出して候。
能々
(
よく/\
)
信心あるべく候。たとへば、
祕藥
(
ひやく
)
なりとも、毒を入ぬれば
藥用
(
くすりのよう
)
すくなし。つるぎなれども、わるびれたる
人
(
ひと
)
のためには
何
(
なに
)
かせん。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
此理を
能々
(
よく/\
)
御考
被為在
(
あらせられ
)
候而、
何卒
(
なにとぞ
)
非常回天之御処置を
以
(
もつて
)
、
魁
(
くわい
)
たる者も死一等を
免
(
ゆる
)
され、同志と申自訴者は一概に御赦免に相成候様と奉存候。
尤
(
もつとも
)
大罪に候へ共、朝敵に比例仕候へ
者
(
ば
)
、軽浅之罪と奉存候。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
又七殿訴へなば
大亂
(
たいらん
)
となり白子屋の
家名
(
かめい
)
立難
(
たちがた
)
しお常殿は女の事故
其處
(
そのところ
)
へ氣も
付
(
つか
)
れざるは
道理
(
もつとも
)
の事なれども
能々
(
よく/\
)
勘辨
(
かんべん
)
ありて
隨分
(
ずゐぶん
)
又七殿を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勝「何ういたしまして、
能々
(
よく/\
)
の御用だろうと思って飛んで来やしたが、お嬢様がお加減でもお悪いのでがすか」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
重
(
かさ
)
ね右の
趣
(
おもぶ
)
きまで願書に
認
(
したゝ
)
め居たるに加賀屋長兵衞入り來り我等
何分
(
なにぶん
)
にも取扱ひ候間
今
(
いま
)
少
(
すこ
)
し御待ち下さるべし白子屋方へ
能々
(
よく/\
)
異見
(
いけん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
多助には
聊
(
いさゝ
)
かも悪い所はないという事が知れたゆえ、
能々
(
よく/\
)
な仔細もあろうと常に
其方
(
そち
)
の噂ばかりして居った、何うか身体を大事に奉公して国へ帰り、立派に鹽原の
家
(
いえ
)
を立てろよ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
是には何か
能々
(
よく/\
)
の訳があって殺したという
廉
(
かど
)
で、お前さんに
甚
(
ひど
)
く難儀もかゝるまいと思う、
然
(
そ
)
うして出家を
遂
(
と
)
げ、息子さんの為に四国西国を遍歴して、其の
罪滅
(
つみほろぼ
)
しをせんければ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わっち
)
も此の
大
(
だい
)
の野郎が両手を突いて
斯
(
こ
)
んな
様
(
ざま
)
アしてお頼み申すのだから
能々
(
よく/\
)
の事、
宜
(
い
)
いかね、それにたった一分じゃア法が付かねえ、私の様な大きな野郎が手を突いてのお頼みだね
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
能々
(
よく/\
)
見ると刀屋の番頭重三郎ゆえ
恟
(
びっく
)
り致し、二人を同伴して
我家
(
わがいえ
)
へ立帰りましたが、荷足の仙太郎の宅は伊皿子台町でございますが、只今もって残りおりまする豆腐屋がありますが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
船の
港板端
(
みよしばた
)
へ、どぶんと音を聞いたから船頭に引揚げて貰って介抱した処が気が付いたので安心致しましたが、もし姉さんまアお聞きよ、そりゃ
能々
(
よく/\
)
の事だから身を投げたのであろうが
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
斯う庭の
面
(
おも
)
を
見詰
(
みつめ
)
ますと、生垣の外に
頬被
(
ほゝかぶり
)
をした男が
佇
(
たゝず
)
んで
居
(
お
)
る様子、
能々
(
よく/\
)
透かして見ますると、飽かぬ別れをいたしたる恋人、
伊之助
(
いのすけ
)
さんではないかと思ったから、
高褄
(
たかづま
)
をとって庭下駄を履き
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
男「どうせ死のうとするからにゃア
種々
(
いろ/\
)
事情
(
いりわけ
)
が有って
能々
(
よく/\
)
の事だろう」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
男「姉さん泡を喰ッちゃアいけねえ、何だか様子が変だと思った……これサ待ちねえというに……それは何うせ
能々
(
よく/\
)
のことに
違
(
ちげ
)
えねえ、何だかわけは解らねえが、マア待ちねえというに、安やい」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
女「女の口から此の様な事を云い出すは
能々
(
よく/\
)
の事ですからよう」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
能
常用漢字
小5
部首:⾁
10画
々
3画
“能”で始まる語句
能
能登
能力
能書
能代
能事
能弁
能美
能勢
能面