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細工物
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さいくもの
ふりがな文庫
“
細工物
(
さいくもの
)” の例文
車のうえに板をわたしたやたい店で、絵はがき、絵本、絵いり雑誌、木や竹のおもちゃ、
象牙
(
ぞうげ
)
の
細工物
(
さいくもの
)
など、いっぱいにならべています。
街の少年
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そのとき、ふと、
国
(
くに
)
を
出
(
で
)
る
時分
(
じぶん
)
に、
荷物
(
にもつ
)
の
中
(
なか
)
へ
入
(
い
)
れて
持
(
も
)
ってきた
金銀
(
きんぎん
)
の
細工物
(
さいくもの
)
とさかずきのまだ、
売
(
う
)
らずにあったことを
思
(
おも
)
いつきました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
義昌堂は
籐
(
とう
)
の
細工物
(
さいくもの
)
、ひいて乳母車、子供用の自転車等を売るので有名だが、支那雑貨をいつの頃からかやりはじめていたが、今はどうかしらん。
新古細句銀座通
(新字新仮名)
/
岸田劉生
(著)
仕上の職人がいくら上手でも一度に沢山の
細工物
(
さいくもの
)
を仕上げる時は一々その細工物の不完全な点を直していられない。イヤいられないのではない、直す力がないのだ。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
文
(
ふみ
)
を
懷
(
ふところ
)
にして
令孃
(
ひめ
)
の
部屋
(
へや
)
に
來
(
き
)
し
時
(
とき
)
は、
末
(
すゑ
)
の
姉君
(
あねぎみ
)
此處
(
こヽ
)
にありて、お
細工物
(
さいくもの
)
の
最中
(
もなか
)
なるに、
今
(
いま
)
見
(
み
)
せては
惡
(
わ
)
るかるべしと、
情實
(
わけ
)
は
素
(
もと
)
より
知
(
し
)
る
筈
(
はず
)
なけれど、
吾助
(
ごすけ
)
とも
言
(
い
)
はで
遊
(
あそ
)
び
居
(
ゐ
)
けるが
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
娘の
品
(
ひん
)
や身なりから
推
(
お
)
しても、てッきり、紋くずしの
平打
(
ひらうち
)
とかばら
斑
(
ふ
)
の櫛のあつらえとかいうに相違ないと
合点
(
がてん
)
したところが、何か使い古しの
細工物
(
さいくもの
)
でも金に代えたいらしい口ぶりで
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何だか訳の分らない
細工物
(
さいくもの
)
や部分品が、そのガラス箱の中にひしめきあっていた。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
蛙というものは、
天然自然
(
てんねんしぜん
)
の
細工物
(
さいくもの
)
として、これはたいしたものです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
「
春重
(
はるしげ
)
さん。またお
前
(
まえ
)
、つまらねえ
細工物
(
さいくもの
)
でもこしらえたんだな」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
絵はがきや絵本や
細工物
(
さいくもの
)
が、赤や白や紫の花とならんで、たいへんきれいでした。いろいろなものがよく売れました。
街の少年
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
彼
(
かれ
)
は、
昔
(
むかし
)
から
家
(
いえ
)
にあった
掛
(
か
)
け
物
(
もの
)
や、
金銀
(
きんぎん
)
の
小
(
ちい
)
さな
細工物
(
さいくもの
)
や、また、
長
(
なが
)
く
仏
(
ほとけ
)
さまに
酒
(
さけ
)
を
上
(
あ
)
げるさかずきになっていた、ひきだしの
中
(
なか
)
にしまってあった
利助
(
りすけ
)
のさかずきなどをひとまとめにして
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あゝ
私
(
わたし
)
が
覺
(
おぼ
)
えて七つの
年
(
とし
)
の
冬
(
ふゆ
)
でござんした、
寒中
(
かんちう
)
親子
(
おやこ
)
三
人
(
にん
)
ながら
古裕衣
(
ふるゆかた
)
で、
父
(
ちゝ
)
は
寒
(
さむ
)
いも
知
(
し
)
らぬか
柱
(
はしら
)
に
寄
(
よ
)
つて
細工物
(
さいくもの
)
の
工夫
(
くふう
)
をこらすに、
母
(
はゝ
)
は
欠
(
か
)
けた一つ
竃
(
べツつい
)
に
破
(
わ
)
れ
鍋
(
なべ
)
かけて
私
(
わたし
)
に
去
(
さ
)
る
物
(
もの
)
を
買
(
か
)
ひに
行
(
ゆ
)
けといふ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「はい。
釵
(
かんざし
)
や
小金具
(
こかなぐ
)
などの、金銀の
細工物
(
さいくもの
)
をしておりますので」
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
工
常用漢字
小2
部首:⼯
3画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“細工”で始まる語句
細工
細工場
細工人
細工邸
細工師
細工事
細工台
細工刀
細工蜂
細工盤