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横合
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よこあひ
ふりがな文庫
“
横合
(
よこあひ
)” の例文
その
時
(
とき
)
、
降
(
お
)
りて
來
(
き
)
た
小鳥
(
ことり
)
をびつくりさせるものは、
急
(
きふ
)
に
横合
(
よこあひ
)
から
飛出
(
とびだ
)
す
薄黒
(
うすぐろ
)
いものと、
鷹
(
たか
)
の
羽音
(
はおと
)
でもあるやうなプウ/\
唸
(
うな
)
つて
來
(
く
)
る
音
(
おと
)
です。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
牛蒡
(
ごばう
)
もうつかりして
繩
(
なは
)
で
縛
(
しば
)
つて
活
(
い
)
けちや、
其處
(
そこ
)
から
腐
(
くさ
)
れがへえつて
酷
(
ひで
)
えもんだな、
藁
(
わら
)
は
餘
(
よ
)
つ
程
(
ぽど
)
嫌
(
きれ
)
えだと
見
(
め
)
えんのさな」
勘次
(
かんじ
)
は
横合
(
よこあひ
)
からいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
其處
(
そこ
)
へあの、
牝
(
めす
)
の
黒猫
(
くろねこ
)
が、
横合
(
よこあひ
)
から、フイと
乘
(
の
)
りかゝつて、お
君
(
きみ
)
のかいた
歌
(
うた
)
の
其
(
そ
)
の
懷紙
(
ふところがみ
)
を、
後脚
(
あとあし
)
で
立
(
た
)
つてて
前脚
(
まへあし
)
二
(
ふた
)
つで、
咽喉
(
のど
)
へ
抱
(
かゝ
)
へ
込
(
こ
)
むやうにした。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それだのに、梅子はつゞけて、同じ問題に
就
(
つ
)
いて、甲の役者は
何
(
ど
)
うだの、乙の役者は
何
(
なん
)
だのと評し
出
(
だ
)
した。代助は又
嫂
(
あによめ
)
が論理を
踏
(
ふ
)
み
外
(
はづ
)
したと思つた。仕方がないから、
横合
(
よこあひ
)
から
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
どう云ふ風にして、私の魂を入れ替へられるのか、その方法に就いて、私は質問をしようとしたが、この時、リード夫人が
横合
(
よこあひ
)
から
嘴
(
くちばし
)
を入れて、私に坐るようにと云つて、自分一人で話をすゝめた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
横合
(
よこあひ
)
から
飛出
(
とびだ
)
した
薄黒
(
うすくろ
)
いものは、
鳥屋
(
とや
)
で
人
(
ひと
)
の
振
(
ふ
)
る
竹竿
(
たけざを
)
の
先
(
さき
)
についた
古
(
ふる
)
い
手拭
(
てぬぐひ
)
か
何
(
なに
)
かの
布
(
きれ
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
熱
(
あつ
)
ぼつてえつて
今
(
いま
)
蒲團
(
ふとん
)
一
枚
(
めえ
)
とつた
處
(
ところ
)
なんだよ」おつぎは
横合
(
よこあひ
)
からいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
やがて、とろ/\の
目許
(
めもと
)
を、
横合
(
よこあひ
)
から
萌黄
(
もえぎ
)
の
色
(
いろ
)
が、
蒼空
(
あをぞら
)
の
其
(
それ
)
より
濃
(
こ
)
く、ちらりと
遮
(
さへぎ
)
つたのがある。
蓋
(
けだ
)
し
古樹
(
ふるき
)
の
額形
(
がくがた
)
の
看板
(
かんばん
)
に
刻
(
きざ
)
んだ
文字
(
もじ
)
の
色
(
いろ
)
で、
店
(
みせ
)
を
覗
(
のぞ
)
くと
煮山椒
(
にざんせう
)
を
賣
(
う
)
る、これも
土地
(
とち
)
の
名物
(
めいぶつ
)
である。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横川
横臥
横腹
横手