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有難
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ありがて
ふりがな文庫
“
有難
(
ありがて
)” の例文
長「何分頼むよ、お
前
(
めえ
)
のお蔭で
委
(
くわ
)
しい事が知れて
有難
(
ありがて
)
え……ムヽそうだ、婆さん、お前その、長左衛門の先祖の墓のある寺を知ってるか」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「なあに、どうせ、退屈している俺だもの、俺の方が、
紛
(
まぎ
)
らわしてもらって、
有難
(
ありがて
)
えくれえなもんだ。……よしかね、そうら」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なアに、こっちが勝手なんで、
有難
(
ありがて
)
えな。ト、ト、ト、散ります散りますと来やがる。へッ、へッ、
良
(
い
)
い色をしているぜ」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
さぶは考えてみてから首を振った、「だめだ、そう思ってくれるのは
有難
(
ありがて
)
えが、おら、おめえの重荷になるばかりだ」
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
スモレット船長という立派な
海員
(
けえいん
)
がいて、この
有難
(
ありがて
)
え船を己たちのために動かしてくれる。あの大地主と医者の奴が地図やなんぞを持っていてくれる。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
▼ もっと見る
「
有難
(
ありがて
)
え、図星という処へ出て来たぜ。が、同じ事を、これ、(旦那衆戻り馬乗らんせんか、)となぜ言わぬ。」
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
有難
(
ありがて
)
えなあ、夢のようだ! 稼ぐぜ稼ぐぜ、そうなったひにゃア。……ところでどっちへ行こうかね」
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
先日の
有難
(
ありがて
)
えお言葉にてえして、わしも、どういうふうに返事を申し上げていいかわからねえので、何とも申し上げねえのでございますが、どうも旦那の思召しが有難え上に
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
半「
有難
(
ありがて
)
え、成程これを持って
行
(
い
)
けば大丈夫だ、時に
彼処
(
あすこ
)
へ夜
這入
(
へえ
)
るには何処から
這入
(
へえ
)
るか隠れて
出這入
(
でへえり
)
する処は何処だえ」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「俺たちの頼みを、兄哥が忘れずにいてくれたのは
有難
(
ありがて
)
えが、どうもそいつあちょっと二の足を踏みますぜ……」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そいつは
有難
(
ありがて
)
え、俺は
溜飲
(
りゅういん
)
を下げたくてウズウズしているんだ。あの悪党親子の前でフンぞり返らしてくれるなら、命なんか二つ三つ投げ出してもいい」
銭形平次捕物控:012 殺され半蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「君は元気よく言ってくれた。で、
有難
(
ありがて
)
え! 己に助かる見込が一つ出来た訳だ。」
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
そう思ってくれるのは
有難
(
ありがて
)
えだがね、これはそんなむずかしい理屈でやっているわけじゃねえだよ、ただ悪いがきどもが来ちゃ船をよごすだ、黒いペンキをなすくったり泥を塗りつけたりよ
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え、勧進帳を旅先で見られるなんぞは、開け行く世の有難さとでもいうんだろう、江戸ッ児も江戸ッ児、市川宗家エド蔵の勧進帳、こいつを見のがした日には江戸ッ児の名折れになる」
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「ワーッ、
有難
(
ありがて
)
え、よく見えらあ」
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
赤飯
(
おこは
)
、
嬉
(
うれ
)
しいな、
実
(
じつ
)
ア
今日
(
けふ
)
なんだ、
山下
(
やました
)
を
通
(
とほ
)
つた時、ぽツ/\と
蒸気
(
けむ
)
が
立
(
た
)
つてたから
喰
(
く
)
ひてえと思つたんだが、さうか、
其奴
(
そいつ
)
ア
有難
(
ありがて
)
えな、
直
(
すぐ
)
に
喰
(
く
)
はう。
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え、親分に金を貸すのは生れて始めてだ、大判や小判はねえが、穴のあいたのならうんとあるぜ」
銭形平次捕物控:082 お局お六
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そう思ってくれるのは
有難
(
ありがて
)
えだがね、これはそんなむずかしい理屈でやっているわけじゃねえだよ、ただ悪いがきどもが来ちゃ船をよごすだ、黒いペンキをなすくったり
泥
(
どろ
)
を塗りつけたりよ
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
塚があるだろ? 俺は時々ここへ来てお祈りをするんさ。多分
今日
(
きょう
)
あたりは日曜だろうと思った時にね。それぁなるほど礼拝堂じゃねえさ。だけど、この方がよっぽど
有難
(
ありがて
)
えような気がしたよ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「ふーん、日本の絹がそんなにあいつらには
有難
(
ありがて
)
えのか」
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「そうかい、世間様は、
有難
(
ありがて
)
えもんだな」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
亥「おいよ、
有難
(
ありがて
)
え、己は弱い者いじめは嫌いだが食逃と云ったから撲ったのだ、商売の妨げをして済まねえが
後
(
あと
)
で訳を付ける積りだ、お
前
(
めえ
)
誰だっけ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え。今日の道灌山はうんと人出があるから、何か面白いことがあるような気がしてならねえ」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「うむ、
有難
(
ありがて
)
え」
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
手前に逢わねえじゃア病に障るから
貰
(
もれ
)
えてえと云う訳だ、
有難
(
ありがて
)
え、好い
女房
(
かゝあ
)
を持つのだ、手前運が向いて来たのだ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え、錢形の。お陰で一日のうちに埒が明いてしまつた。いづれそのうちに禮に行くぜ」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鳶「や、粂どん……まア
宜
(
よ
)
かった、はあ…お
前
(
めえ
)
に怪しい事があれば
何所
(
どっ
)
かへ逃げちまうんだが、ちゃんと
此処
(
こゝ
)
に居てくれたんでまア宜かった、あゝ
有難
(
ありがて
)
え」
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え、銭形の。お蔭で一日のうちに
埒
(
らち
)
が明いてしまった。いずれそのうちに礼に行くぜ」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
其の槍で突殺すという心根が
有難
(
ありがて
)
えもんでがんすねえ、旦那
様
(
さま
)
槍で横っ腹を
抉
(
さゝ
)
られる心持は一通りでは有りやすめえが、始終槍で突かれている気で働けば
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そいつは
有難
(
ありがて
)
え。親分を居候に置いたとあれば、あっしも肩身が広い」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
角「お
前方
(
めえがた
)
は年が
若
(
わけ
)
えから
未
(
いま
)
だいくらも子が出来るよ、
己
(
おら
)
ア四十二歳になるが、いまだに子がねえから、斯ういう子を貰って
往
(
ゆ
)
けば、こんな
有難
(
ありがて
)
え事はねえ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「へッ、
有難
(
ありがて
)
えことに、今度はガラ抜きと来たね、何です親分」
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
角「
有難
(
ありがて
)
えな、それではお達者で、また
此地
(
こっち
)
の田舎のお
父
(
とっ
)
さんの
家
(
うち
)
の方へも来て逢う事がありやすべえ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そいつは
有難
(
ありがて
)
え、それじゃ
御意
(
ぎょい
)
の変らぬうちに——」
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
実に此処でお目に懸るたア
有難
(
ありがて
)
えね、もし今もね兼ちゃんがお祖師様を拝むのを傍で聞いてましたが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え、それで頼まれ甲斐があったというものだ」
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
勘「はい/\
有難
(
ありがて
)
え/\、それを聞けば
直
(
すぐ
)
に死んでも
宜
(
い
)
い、ヤア、有難えねえ、サア死にましょうか、唯
死度
(
しにた
)
くもねえが、
松魚
(
かつお
)
の刺身で
暖
(
あった
)
けえ
炊立
(
たきたて
)
の
飯
(
まんま
)
を
喫
(
た
)
べてえ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え。それであっしの顔が立つというものだ」
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
庄「やア、こりゃア
有難
(
ありがて
)
え、これと云うのも信心のお蔭だ、
何
(
なん
)
しろあかを掻かざアなるめえ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「それなら
有難
(
ありがて
)
えが。——相変らずのピイピイで」
銭形平次捕物控:149 遺言状
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
作「
私
(
わし
)
もヤアぶち出し
悪
(
にく
)
かったが、お
前様
(
めえさま
)
が承知なら頼まれげえが有って
有難
(
ありがて
)
えだ、
然
(
そ
)
うなれば
私
(
わし
)
イ及ばずながら
媒妁
(
なこうど
)
する了簡だ、それじゃア大丈夫だろうネ、
仔細
(
しせえ
)
無
(
ね
)
えね」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え、それじゃ任せて下さるんだね、親分」
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
喜「へえ、誠に
有難
(
ありがて
)
えことで、
初
(
はじま
)
りは心配して居りました、
若
(
も
)
し貴方に怪我でもあらば仕様がねえから飛出そうと思ってやしたが、此の通りおっ
死
(
ち
)
ぬまで威張りアがって野郎」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え、そう来なくちゃ——」
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
親の慈悲だからまだしも此の畳の上で、お父さまの形見の脇差で
斬殺
(
きりころ
)
して遣るから、
有難
(
ありがて
)
えと思っておっ
死
(
ち
)
んでしまえ……ヤア、おっ死んでしまえ……ヤア、おっ死んでしまえ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え、それじゃ親分」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
林「へえ
有難
(
ありがて
)
え是れは……ひえ頂戴
致
(
えた
)
しやす……有難え、まアまるで夢見たような話だという事さ、お
菊
(
けく
)
さん本当にお前さん、私が
此処
(
こゝ
)
へ奉公に来た時から、
真
(
ほん
)
に思って居るよ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そいつは
有難
(
ありがて
)
え」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鳶「そりゃア
有難
(
ありがて
)
え、なるたけ大勢の方がようがす、じゃア
直
(
すぐ
)
に行っておくんなせえ」
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
有難
(
ありがて
)
え、親分」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“有難”で始まる語句
有難う
有難味
有難涙
有難屋
有難迷惑
有難い
有難山
有難泪
有難うよ