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平然
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へいぜん
ふりがな文庫
“
平然
(
へいぜん
)” の例文
「そんだから
俺
(
お
)
れ、
笑
(
わら
)
つちやえかねえつて
云
(
ゆ
)
つたんだな、それ
聽
(
き
)
かねえから」
兼
(
かね
)
博勞
(
ばくらう
)
は
態
(
わざ
)
と
平然
(
へいぜん
)
として
云
(
い
)
つた、
恁
(
か
)
うしてがみ/\いふ
聲
(
こゑ
)
が
錯雜
(
こぐらか
)
つた
時
(
とき
)
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
艦長松島海軍大佐
(
かんちやうまつしまかいぐんたいさ
)
は
此時
(
このとき
)
ちつとも
騷
(
さは
)
がず、
平然
(
へいぜん
)
として
指揮
(
しき
)
する
信號
(
しんがう
)
の
言
(
ことば
)
、
信號兵
(
しんがうへい
)
は
命
(
めい
)
を
奉
(
ほう
)
じて
信號旗
(
しんがうき
)
を
高
(
たか
)
く
掲
(
かゝ
)
げた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
こうした
社会
(
しゃかい
)
を
見
(
み
)
、こうした
現実
(
げんじつ
)
を
知
(
し
)
るとき、
彼
(
かれ
)
は、
余
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
のごとく、
平然
(
へいぜん
)
たることができなかったのです。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
主人
(
しゅじん
)
は、まあまあとことばしずかにふたりを
制
(
せい
)
した。秋のゆくというさびしいこのごろ、
無分別
(
むふんべつ
)
な若ものと気ちがいとのあらそいである。主人はおぼえず
身
(
み
)
ぶるいをした。
花前
(
はなまえ
)
は
平然
(
へいぜん
)
たるもので
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
キシさんは
平然
(
へいぜん
)
と答えました。
金の目銀の目
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
四邊
(
あたり
)
の
部室
(
へや
)
では
甲乙
(
たれかれ
)
の
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ふ
聲
(
こゑ
)
喧
(
かまびす
)
しく、
廊下
(
ろうか
)
を
走
(
はし
)
る
人
(
ひと
)
の
足音
(
あしおと
)
もたゞならず
速
(
はや
)
い、
濱島
(
はまじま
)
は
昔
(
むかし
)
から
極
(
ご
)
く
沈着
(
ちんちやく
)
な
人
(
ひと
)
で、
何事
(
なにごと
)
にも
平然
(
へいぜん
)
と
構
(
かま
)
へて
居
(
を
)
るから
夫
(
それ
)
とは
分
(
わか
)
らぬが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
鹽
(
しほ
)
がくつゝいてつから
鹽
(
しほ
)
の
目方
(
めかた
)
もあんぞ」
勘次
(
かんじ
)
は
側
(
そば
)
からいつて
笑
(
わら
)
つた。
商人
(
あきんど
)
は
平然
(
へいぜん
)
として
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
左舷
(
さげん
)
の
當番
(
たうばん
)
水夫
(
すゐふ
)
は
今
(
いま
)
や
確
(
たしか
)
に
星火
(
せいくわ
)
迸
(
ほとばし
)
り、
火箭
(
くわせん
)
飛
(
と
)
ぶ
慘憺
(
さんたん
)
たる
難破船
(
なんぱせん
)
の
信號
(
しんがう
)
を
認
(
みと
)
めて
居
(
を
)
るには
相違
(
さうゐ
)
ないのだが、
何故
(
なぜ
)
か
平然
(
へいぜん
)
として
動
(
どう
)
ずる
色
(
いろ
)
もなく、
籠手
(
こて
)
を
翳
(
かざ
)
して
其方
(
そなた
)
を
眺
(
なが
)
めて
居
(
を
)
るのみ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“平然”の意味
《名詞》
平然(へいぜん)
落ち着いているさま。平気であるさま。
(出典:Wiktionary)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“平”で始まる語句
平
平常
平生
平素
平和
平坦
平伏
平地
平日
平家