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布
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しき
水を
渉る
状に
似たるゆゑにや、又
深田を
行すがたあり。
初春にいたれば雪
悉く
凍りて
雪途は石を
布たるごとくなれば
往来冬よりは
易し。
因て
其駁雑を
刪り、
校訂清書し、
図は
豚児京水に
画しめしもの三巻、
書賈の
請に
応じ老人に
告て
梓を
許し
以世に
布しに、
発販一挙して七百
余部を
鬻り。
是に
依て
書肆後編を
乞ふ。
下に
布しが今日も
乘るゝ約束
成ば小袖は
其儘我等が
預り置て只今持て參りたり
然ば一應の
咄も
無て出立すべき筈は
無と
云ば徳右衞門
押返しいや決して
僞り
成ず
實に
昨夜女中よりの咄には
明日鎌倉の尼寺まで
通駕籠で參る約束はしたれ共
那駕籠屋は何とやらん
心元なし明朝迎ひに參らば程能
斷り
呉よと頼まれたり
若僞りと思は
本堂の上り段に
舞台を作り
掛、左に花道あり、左右の
桟敷は
竹牀簀薦張なり。土間には
薦を
布、
筵をならぶ。
旅の芝居
大概はかくの如しと市川白猿が
話にもきゝぬ。
本堂の上り段に
舞台を作り
掛、左に花道あり、左右の
桟敷は
竹牀簀薦張なり。土間には
薦を
布、
筵をならぶ。
旅の芝居
大概はかくの如しと市川白猿が
話にもきゝぬ。
時は十二月のはじめなりしが数日の雪も此日
晴たれば、両人
肩をならべて
心朗にはなしながら
已に
塚の山といふ
小嶺にさしかゝりし時、雪国の
恒として
晴天俄に
凍雲を
布
此時はかならず
暴風雪を
吹きちらし、
凍雲空に
布て
白昼も
立地に
暗夜となる事
雪頽におなじ。
“布”の解説
布(ぬの)とは
織物の総称。織ったもののこと。古くは、(絹(絹織物)と対比して)麻・葛 (くず) などで織ったものを「布」と言っていたが、のちに木綿も含めた。
(広く)繊維類を薄く加工したもの。(織物に限らず、メリヤス生地やレース(編み物の類)、フェルト、不織布まで含めた概念)
(出典:Wikipedia)