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入道
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にふだう
ふりがな文庫
“
入道
(
にふだう
)” の例文
「今夜の踊りは面白かつたが、あんまり面白いのでお化けまでが浮れ出て、田圃の中で、見越の
入道
(
にふだう
)
の通るのを見た人間が、三四人もあるさうだよ」
銭形平次捕物控:308 秋祭りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
例
(
たと
)
へば、
印度
(
いんど
)
の三
眼
(
め
)
の
明王
(
めうわう
)
は
變
(
へん
)
じて
通俗
(
つうぞく
)
の三
眼
(
め
)
入道
(
にふだう
)
となり、
鳥嘴
(
てうし
)
の
迦樓羅王
(
かろらわう
)
は
變
(
へん
)
じてお
伽噺
(
とぎばなし
)
の
烏天狗
(
からすてんぐ
)
となつた。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
其
(
そ
)
の
入道
(
にふだう
)
の、のそ/\と
身動
(
みうご
)
きするのが、
暗夜
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
に、
雲
(
くも
)
の
裾
(
すそ
)
が
低
(
ひく
)
く
舞下
(
まひさが
)
つて、
水
(
みづ
)
にびつしより
浸染
(
にじ
)
んだやうに、ぼうと
水気
(
すゐき
)
が
立
(
た
)
つので、
朦朧
(
もうろう
)
として
見
(
み
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一門の
頼
(
たより
)
、天下の望みを
繋
(
つな
)
ぐ御身なれば、さすがの
横紙
(
よこがみ
)
裂
(
やぶ
)
りける
入道
(
にふだう
)
も心を痛め、此日
朝
(
あさ
)
まだき西八條より
遙々
(
はる/″\
)
の見舞に、
内府
(
ないふ
)
も暫く
寢處
(
しんじよ
)
を出でて對面あり、
半晌計
(
はんときばか
)
り
經
(
へ
)
て還り去りしが
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
五位
(
ごゐ
)
の
入道
(
にふだう
)
阿弥陀仏よや。おおい。おおい。
往生絵巻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
紫
(
むらさき
)
は
一度
(
いちど
)
宙
(
ちう
)
で
消
(
き
)
えつゝ、
橋
(
はし
)
を
越
(
こ
)
えた
改札口
(
かいさつぐち
)
へ、ならんで
入道
(
にふだう
)
の
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
くやうにして、
微
(
かすか
)
な
電燈
(
でんとう
)
に
映
(
うつ
)
つた
姿
(
すがた
)
は、
耳
(
みゝ
)
かくしも、
其
(
そ
)
のまゝ、さげ
髮
(
がみ
)
の、
黒髮
(
くろかみ
)
長
(
なが
)
く
﨟
(
らふ
)
たけてさへ
見
(
み
)
えた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とばつたり
膝
(
ひざ
)
を
支
(
つ
)
く、と
入道
(
にふだう
)
は
足代
(
あじろ
)
の
上
(
うへ
)
から、
蔽被
(
おつかぶ
)
さるやうに
覗
(
のぞ
)
いて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……それも
本意
(
ほい
)
なさの
一
(
ひと
)
つであつた。が、あらためて
祈念
(
きねん
)
した。やうなわけで、
其
(
そ
)
の
何
(
ど
)
の
邊
(
へん
)
であつたらう。
見上
(
みあ
)
げるやうな
入道
(
にふだう
)
が、のろりと
室
(
しつ
)
へ
入
(
はひ
)
つて
來
(
き
)
た。づんぐり
肥
(
ふと
)
つたが、
年紀
(
とし
)
は六十ばかり。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
顔色
(
かほいろ
)
の
蒼
(
あを
)
ざめた
墨
(
すみ
)
の
法衣
(
ころも
)
の、がんばり
入道
(
にふだう
)
、
影
(
かげ
)
の
薄
(
うす
)
さも
不気味
(
ぶきみ
)
な
和尚
(
をしやう
)
、
鯰
(
なまづ
)
でも
化
(
ば
)
けたか、と
思
(
おも
)
ふたが、——
恁
(
か
)
く/\の
次第
(
しだい
)
ぢや、
御出家
(
ごしゆつけ
)
、……
大方
(
おほかた
)
は
亡霊
(
ばうれい
)
が
廻向
(
えかう
)
を
頼
(
たの
)
むであらうと
思
(
おも
)
ふで、
功徳
(
くどく
)
の
為
(
た
)
め
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“入道”で始まる語句
入道雲
入道鰐
入道相國
入道丸
入道殿
入道等
入道頭
入道信輝
入道昌山
入道殿下