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中島
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なかじま
ひら/\、と
夕空の
雲を
泳ぐやうに
柳の
根から
舞上つた、あゝ、
其は
五位鷺です。
中島の
上へ
舞上つた、と
見ると
輪を
掛けて
颯と
落した。
引連深川萬年町に
賣家を
買中島立石と改名して醫業を
營みとせしに
殊の
外繁昌致し下男下女を置き妻と娘一人を相手に
暫時無事に
消光けり
歌舞伎座が廿二年に出来るまでは、そのほかに
中芝居に、本所の
寿座と本郷の春木座、日本橋
蠣殻町の
中島座と、後に明治座になった
喜昇座だけだった。
中島の鉄の吊橋を渡つて再びツウルの街の方へ引返すと、
路は
頓てカテドラルの古塔の前へ出た。
一葉女史はおのれと
同じ
園生にありて
萩の
舍の
露におほし
立られし
下葉なり
萩の
舍中島の
師は
常にいにしへぶりのしなたかきを
教さとし
給へれど
性來のすき
心によの
耳ちかく
俗に
今樣の
情態を
あの
中島は、
簇つた
卯の
花で
雪を
被いで
居るのです。
岸に、
葉と
花の
影の
映る
處は、
松葉が
流れるやうに、ちら/\と
水が
搖れます。
小魚が
泳ぐのでせう。
上流の方には京都の下加茂の森に好く似た
中島があつて
木立の中に質素な別荘
家が赤い屋根を幾つも見せて居る。両
岸には二階
造に成つた洗濯
船が幾艘か繋がれて白い洗濯物が
飜つて居た。
一面に
草が
茂つて、
曠野と
云つた
場所で、
何故に
一度は
人家の
庭だつたか、と
思はれたと
云ふのに、
其の
沼の
眞中に
拵へたやうな
中島の
洲が
一つ
有つたからです。