“げきりう”の漢字の書き方と例文
語句割合
激流100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あきてゝながめてると、やがてあさところこしあたりふかところちゝうへになる。もつと激流げきりうながす。かはの七分目ぶんめところに、大巌おほいはが一つみづいて龍虎りうこおどらす。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
奇觀きくわん妙觀めうくわんいつつべし。で、激流げきりう打込うちこんだ眞黒まつくろくひを、したから突支棒つツかひぼうにした高樓たかどのなぞは、股引もゝひきさかさまに、輕業かるわざ大屋臺おほやたいを、チヨンとかしらせたやうで面白おもしろい。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
以前いぜん激流げきりうさからつて、大石だいせきころばして人助ひとだすけのためにしたとふのも、だい一、かちわたりをすべきかはでないからいしがあるのが、まで諸人しよにん難儀なんぎともおもはれぬ。往来わうらいあながあるのとはわけちがふ。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たきのそのあるものは、くもにすぼめた瑪瑙めなう大蛇目おほじやのめからかさに、激流げきりうしぼつてちた。またあるものは、玉川たまがはぬのつないで、中空なかぞらほそかつた。そのあるものは、黒檀こくたんやぐらに、ほしあわみなぎらせた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それよりして奥入瀬川おいらせがは深林しんりん穿うがつてとほる、激流げきりう飛瀑ひばく碧潭へきたんの、いたところに、松明たいまつごとく、ともしびごとく、ほそくなりちひさくなり、またひらめきなどして、——くち湖畔こはんまでともなつたのは、この焚火たきび
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)