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陳列
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ちんれつ
ふりがな文庫
“
陳列
(
ちんれつ
)” の例文
文部省でこしらえたり、美術院でやったりする展覧会に、特別室を
設
(
もう
)
ける必要があり、その特別室へも
陳列
(
ちんれつ
)
を許さない作品もある。
国民性の問題
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「まあ、
高
(
たか
)
いのね!」と、
大
(
おお
)
きな
声
(
こえ
)
でおっしゃったので、そばにいる
人
(
ひと
)
たちまでが
陳列
(
ちんれつ
)
された
反物
(
たんもの
)
とおみつの
着物
(
きもの
)
とを
見
(
み
)
くらべて
田舎のお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
博物館
(
はくぶつかん
)
には
皆
(
みな
)
さんの
知
(
し
)
つてゐるように、
種々
(
しゆ/″\
)
の
品物
(
しなもの
)
が
竝
(
なら
)
べてありますが、たいていはある
種類
(
しゆるい
)
のものばかりを
選
(
えら
)
んで、
陳列
(
ちんれつ
)
してあるのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
野だの云う事は言語はあるが意味がない、漢語をのべつに
陳列
(
ちんれつ
)
するぎりで訳が分らない。分ったのは徹頭徹尾賛成致しますと云う言葉だけだ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
銀座通りの有名な美術商、
美宝堂
(
びほうどう
)
の
陳列
(
ちんれつ
)
室は、美術品を見る客でにぎわっていました。
黄金豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
品物
(
しなもの
)
を
店頭
(
てんとう
)
に
陳列
(
ちんれつ
)
するような
事
(
こと
)
はあまりないようでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
切
(
きつ
)
て
放
(
はな
)
して
急催促
(
きふさいそく
)
に
言譯
(
いひわけ
)
すべき
程
(
ほど
)
もなく
忽
(
たちま
)
ち
表向
(
おもてむ
)
きの
訴訟沙汰
(
そしようざた
)
とは
成
(
な
)
れりける
素
(
もと
)
松澤
(
まつざは
)
は
數代
(
すだい
)
の
家柄
(
いへがら
)
世
(
よ
)
の
信用
(
しんよう
)
も
厚
(
あつ
)
ければ
僅々
(
きん/\
)
千
(
せん
)
や
二千
(
にせん
)
の
金
(
かね
)
何方
(
いづかた
)
にても
調達
(
てうたつ
)
は
出來得
(
できう
)
べしと
世人
(
せじん
)
の
思
(
おも
)
ふは
反對
(
うらうへ
)
にて
玉子
(
たまご
)
の
四角
(
しかく
)
まだ
萬國博覽曾
(
ばんこくはくらんくわい
)
にも
陳列
(
ちんれつ
)
の
沙汰
(
さた
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そして、
店
(
みせ
)
に
帰
(
かえ
)
ってから、そのさかずきを
他
(
た
)
の
細
(
こま
)
かな
美術品
(
びじゅつひん
)
といっしょに、ガラス
張
(
ば
)
りのたなの
中
(
なか
)
に
収
(
おさ
)
めて
陳列
(
ちんれつ
)
しました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
日本部
(
につぽんぶ
)
には
日本
(
につぽん
)
においてさへ
見
(
み
)
られないような
古
(
ふる
)
い
美術品
(
びじゆつひん
)
もあり、
日本
(
につぽん
)
の
建築
(
けんちく
)
や
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
のようなものを
作
(
つく
)
つて、
陳列
(
ちんれつ
)
してあるのには
感心
(
かんしん
)
されます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
東の
隅
(
すみ
)
に一夜作りの
舞台
(
ぶたい
)
を設けて、ここでいわゆる高知の何とか踴りをやるんだそうだ。舞台を右へ半町ばかりくると
葭簀
(
よしず
)
の囲いをして、
活花
(
いけばな
)
が
陳列
(
ちんれつ
)
してある。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一方には、ガラスばりの
陳列
(
ちんれつ
)
だなのようなものが、おいてあって、その中に、いろいろな宝石や金銀のかざりものが、ピカピカと光っています。人形怪人が、ぬすみためたものでしょう。
怪人と少年探偵
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
また
鑛物
(
こうぶつ
)
や
動植物
(
どうしよくぶつ
)
のような
博物學
(
はくぶつがく
)
に
關
(
かん
)
する
標本類
(
ひようほんるい
)
ばかりを
陳列
(
ちんれつ
)
してある
所
(
ところ
)
は
博物學博物館
(
はくぶつがくはくぶつかん
)
といふことが
出來
(
でき
)
ます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
その
店
(
みせ
)
にはガラスだなの
中
(
なか
)
に、
利助
(
りすけ
)
のさかずきが、
他
(
た
)
の
珍
(
めずら
)
しい
物品
(
ぶっぴん
)
といっしょに
陳列
(
ちんれつ
)
されているのでした。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こう云う連中だから、大概は級の
尻
(
しり
)
の方に
塊
(
かた
)
まって、いつでも雑然と
陳列
(
ちんれつ
)
されていた。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
帰
(
かえ
)
る
時分
(
じぶん
)
になって、
叔父
(
おじ
)
さんは、
思
(
おも
)
いました。——
西洋画
(
せいようが
)
なんて、どこがおもしろいのだろう? そして、
博物館
(
はくぶつかん
)
にいい
陳列
(
ちんれつ
)
があるのに、
見
(
み
)
にゆかずに、こちらへばかりやってくる——。
町の真理
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
博物館
(
はくぶつかん
)
に、いま
光琳
(
こうりん
)
・
抱
(
ほう
)
一など、
琳派
(
りんぱ
)
の
陳列
(
ちんれつ
)
があるのじゃがな。」と、
叔父
(
おじ
)
さんは、
博物館
(
はくぶつかん
)
の
門
(
もん
)
のある
方
(
ほう
)
をつえで
指
(
さ
)
しました。しかし、その
方
(
ほう
)
には、
人影
(
ひとかげ
)
が
少
(
すく
)
なくて、
寂
(
さび
)
しかったのです。
町の真理
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“陳列”の意味
《名詞》
陳列(ちんれつ)
人に見せるために物品を並べておくこと。
《動詞》
人に見せるために物品を並べておく。
(出典:Wiktionary)
“陳列”の解説
陳列(ちんれつ)とは、店舗の売場・博物館等において、顧客・来館者に見せるために商品や展示品を並べること。計画性・戦略性を持たせ、装飾を施した陳列方法をディスプレイと呼ぶこともある。
(出典:Wikipedia)
陳
常用漢字
中学
部首:⾩
11画
列
常用漢字
小3
部首:⼑
6画
“陳列”で始まる語句
陳列棚
陳列品
陳列場
陳列室
陳列会
陳列函
陳列所
陳列物
陳列窓
陳列館