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邸
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てい
ふりがな文庫
“
邸
(
てい
)” の例文
この博士
邸
(
てい
)
の火が消えた後で、田鍋課長と帆村荘六とは、焼跡に立って、意見の交換をした。互いに知っている事実を語り合った結果
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その間が白く曇って左右の
鼠
(
ねずみ
)
をかえって浮き出すように
彩
(
いろど
)
った具合がことさらに
凄
(
すご
)
かった。余が池辺
邸
(
てい
)
に着くまで空の雲は死んだようにまるで動かなかった。
三山居士
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
燕王
語
(
ことば
)
の
洩
(
も
)
れんことを
慮
(
はか
)
り、
陽
(
うわべ
)
に
斥
(
しりぞ
)
けて
通州
(
つうしゅう
)
に至らしめ、
舟路
(
しゅうろ
)
密
(
ひそか
)
に召して
邸
(
てい
)
に入る。道衍は
北平
(
ほくへい
)
の
慶寿寺
(
けいじゅじ
)
に在り、珙は
燕府
(
えんふ
)
に在り、燕王と三人、時々人を
屏
(
しりぞ
)
けて語る。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
〔評〕
復古
(
ふくこ
)
の
業
(
げふ
)
は
薩長
(
さつちやう
)
の
合縱
(
がつしよう
)
に成る。是れより先き、土人坂本
龍馬
(
りゆうま
)
、薩長の和せざるを
憂
(
うれ
)
へ、薩
邸
(
てい
)
に
抵
(
いた
)
り、大久保・西郷諸氏に説き、又長邸に
抵
(
いた
)
り、木戸・大村諸氏に説く。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
「まことは、
真夜半
(
まよなか
)
のころを計って、この西八条の
邸
(
てい
)
を取り巻かんとする
軍
(
いくさ
)
の催しでござる」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
福地先生の
邸
(
てい
)
はその時
合引橋
(
あいびきばし
)
手前
木挽町
(
こびきちょう
)
の
河岸通
(
かしどおり
)
にて
五世音羽屋
(
ごせいおとわや
)
宅の並びにてありき。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
妾
(
しょう
)
は
数〻
(
しばしば
)
その
邸
(
てい
)
に行きて、富井女史救い出しの件につき、旅費補助の事まで頼みし事ありしが、当時氏は女のさし出がましきを
厭
(
いと
)
い
将
(
は
)
た妾らが国事に奔走するを
忌
(
い
)
むの
風
(
ふう
)
ありしに
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
私は先年、この巨大な牡丹を
飛騨高山
(
ひだたかやま
)
市の奥田
邸
(
てい
)
で見たのだが、この
株
(
かぶ
)
はたぶん今でも健在しているであろう。これはその土地で、「奥田の
牡丹
(
ぼたん
)
」と評判せられて有名なものであった。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
此の意味で周三は、一家内から
相應
(
さうおう
)
に
手厚
(
てあつ
)
い
保護
(
ほご
)
を受けることになツた。繪を研究する爲には、
邸
(
てい
)
内に、立派な
獨立
(
どくりつ
)
の畫室も
建
(
た
)
てゝ貰ツた。そして他から見ると、
言分
(
いひぶん
)
の無い幸な
若様
(
わかさま
)
になツてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
第
(
だい
)
一
場
(
じゃう
)
ヹローナ。カピューレット
邸
(
てい
)
の
庭園
(
ていゑん
)
の
石垣
(
いしがき
)
に
沿
(
そ
)
へる
小逕
(
こみち
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「そこなんだが……」と帆村はまえへ乗りだしてきて、「どなたか、その時刻からのち、ガスコ
邸
(
てい
)
へ電話をかけて、ガスコ氏と話をされたことがありましたか」
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
重井を
尋
(
たず
)
ねて、身を托せんと思い立ちしに、その妾お
柳
(
りゅう
)
のために
一言
(
いちごん
)
にして
跳付
(
はねつ
)
けられ、
已
(
や
)
むなく博士某の
邸
(
てい
)
に生みの母なる富子夫人を尋ぬれば、これまた面会すらも断わられて
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
「お取次ぎねがいたい。折入って、火急、
相国
(
しょうこく
)
へお目どおりの上で、一大事を、お耳に達したいと駆けつけてきた者でござる」と、息をきって、西八条の
邸
(
てい
)
に訴え出た者があった。侍たちが
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大正五年七月九日先生の
訃
(
ふ
)
いまだ
公
(
おおやけ
)
にせられざるに先立ち
馬場孤蝶
(
ばばこちょう
)
君悲報を二、三の親友に伝ふ。余
倉皇
(
そうこう
)
として車を先生が
白金
(
しろかね
)
の
邸
(
てい
)
に走らするに一片の香煙既に寂寞として
霊柩
(
れいきゅう
)
のほとりに漂へるのみ。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
第
(
だい
)
五
場
(
ぢゃう
)
同處
(
どうしょ
)
。カピューレット
邸
(
てい
)
の
廣間
(
ひろま
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
テッド隊長は、考えぬいたすえに、『宇宙の
女王
(
クィーン
)
』号のサミユル博士に連絡をとることをめいじた。無電は、サミユル博士
邸
(
てい
)
を呼びだした。しかし、誰もでてこなかった。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
第
(
だい
)
二
場
(
ぢゃう
)
同處
(
どうしょ
)
。カピューレット
邸
(
てい
)
の一
室
(
しつ
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
博士の
行方
(
ゆくえ
)
が判ると一番よいのだが、とにかく様子はこの少年の話で判ったから、一つ皆で天文学者谷村博士
邸
(
てい
)
を
捜査
(
そうさ
)
し、一人でもよいからその訳のわからぬ生物を
捕虜
(
ほりょ
)
にするのが
急務
(
きゅうむ
)
である。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私はいま、博士
邸
(
てい
)
に来ているのだそうですから、驚きますネ。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ターネフ
邸
(
てい
)
にて
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
邸
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
“邸”を含む語句
此邸
邸宅
邸内
邸第
藩邸
控邸
帰邸
邸中
下邸
古邸
家邸
當邸
邸址
居邸
自邸
其邸
隣邸
歸邸
細工邸
邸町
...