“古邸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるやしき80.0%
フルヤシキ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いけかこんだ三方さんぱう羽目はめいたはづれてかべがあらはれてた。室數へやかず總體そうたい十七もあつて、には取𢌞とりまはした大家たいけだけれども、何百年なんびやくねん古邸ふるやしきすこしはひらないから、ねずみだらけ、ほこりだらけ、くさだらけ。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
清盛の父の刑部卿忠盛ぎょうぶきょうただもりが住んでいた土塀まわり小一町しかの古邸ふるやしきが、六条の河原へ向って、寒々とあったに過ぎなかったのが——今はどうして平氏の眷族けんぞくたちも皆、近くに土木建築を興したので
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊東氏の古邸フルヤシキは、現在でも新野の東方、大村といふところに残つては居ますが、しかし伊東家の人は、既に先代の時から村を追はれて、山沢一つ越えた北に住み替へてしまつたと言ふ事です。
信州新野の雪祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)