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遍歴
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へんれき
ふりがな文庫
“
遍歴
(
へんれき
)” の例文
そうして、勇敢にして
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
な
聖天大聖
(
せいてんたいせい
)
孫悟空
(
そんごくう
)
や、
怠惰
(
たいだ
)
な楽天家、
天蓬元帥
(
てんぽうげんすい
)
猪悟能
(
ちょごのう
)
とともに、新しい
遍歴
(
へんれき
)
の途に上ることとなった。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
先
(
ま
)
づ、
私
(
わたくし
)
が
世界
(
せかい
)
漫遊
(
まんゆう
)
の
目的
(
もくてき
)
で、
横濱
(
よこはま
)
の
港
(
みなと
)
を
出港
(
ふなで
)
した
事
(
こと
)
から、はじめ
米國
(
ベイこく
)
に
渡
(
わた
)
り、それより
歐羅巴
(
エウロツパ
)
諸國
(
しよこく
)
を
遍歴
(
へんれき
)
した
次第
(
しだい
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
信心の
遍歴
(
へんれき
)
にといって、木曾のお百草問屋の大蔵が、奈良井の本家を出かけてから、ことしで足かけ四年目になる。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ヘザールの子孫もオクタンの子孫も、宝をさがして東洋の国々を
遍歴
(
へんれき
)
しているうちに、代々東洋人と結婚したから、しだいに東洋人の血が
濃
(
こ
)
くなっていったのじゃ。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかしこの遍路は一生こうして諸国を
遍歴
(
へんれき
)
してどこの国で果てるか分からぬというのではなかった。
遍路
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
「
抜身
(
ぬきみ
)
をひっさげて、苦しんでいる人なら、誰でも助けたり
庇
(
かば
)
ったりしながら、諸国を
遍歴
(
へんれき
)
しただろうになア。この子は困っている人達を見ると、いつでも戦いたくなるのだから。」
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
其方儀
(
そのはうぎ
)
感應院
(
かんおうゐん
)
の
師恩
(
しおん
)
を
辨
(
わきま
)
へず西國修行に罷り出度由申立
欺
(
あざむ
)
きて諸國を
遍歴
(
へんれき
)
し
徒黨
(
とたう
)
を集め百姓町人より金銀を
掠取
(
かすめと
)
り
衣食住
(
いしよくぢう
)
に
侈奢
(
ししや
)
をなしたる
段
(
だん
)
上
(
かみ
)
を恐ざる
致方
(
いたしかた
)
重々
(
ぢう/\
)
不屆至極に付獄門申付る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
カトリックに通い、あんまを習い、すべての
遍歴
(
へんれき
)
は年月の底に
埋
(
うも
)
れて
原爆詩集
(新字新仮名)
/
峠三吉
(著)
罪ならず、恋の
風流
(
ふうりう
)
の
遍歴
(
へんれき
)
に
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
獨逸等
(
ドイツとう
)
音
(
おと
)
に
名高
(
なだか
)
き
國々
(
くに/″\
)
の
名所
(
めいしよ
)
古跡
(
こせき
)
を
遍歴
(
へんれき
)
して、
其間
(
そのあひだ
)
に
月
(
つき
)
を
閲
(
けみ
)
すること二十
有餘箇月
(
いうよかげつ
)
、
大約
(
おほよそ
)
一
萬
(
まん
)
五
千里
(
せんり
)
の
長途
(
ながたび
)
を
後
(
あと
)
にして、
終
(
つひ
)
に
伊太利
(
イタリー
)
に
入
(
ゐ
)
り、
往昔
(
むかし
)
から
美術國
(
びじゆつこく
)
の
光譽
(
ほまれ
)
高
(
たか
)
き
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
甲府
(
こうふ
)
を一とおり
遍歴
(
へんれき
)
した宮内は、これから道を東にとって、
武蔵
(
むさし
)
の国へはいるつもり。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さて、五年に近い
遍歴
(
へんれき
)
の間、同じ容態に違った処方をする多くの医者たちの間を往復するような愚かさを繰返したのち、
悟浄
(
ごじょう
)
は結局自分が少しも賢くなっていないことを見いだした。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
私
(
わたくし
)
は
絶
(
た
)
えず
旅
(
たび
)
から
旅
(
たび
)
へと
遍歴
(
へんれき
)
して
居
(
を
)
つたので、
此
(
この
)
珍聞
(
ちんぶん
)
を
知
(
し
)
つたのも
今
(
いま
)
が
初
(
はじめ
)
てであるが、あゝ、
大佐
(
たいさ
)
は
其後
(
そのゝち
)
如何
(
いか
)
にしたであらう、
遂
(
つひ
)
に
其
(
その
)
目的
(
もくてき
)
を
達
(
たつ
)
して
再
(
ふたゝ
)
び
日本
(
につほん
)
へ
歸
(
かへ
)
つたであらうか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
まだ、急な事ではないが、十兵衛はやがて諸国
遍歴
(
へんれき
)
に出て、短くとも、ここ五、六年は帰らぬ身じゃ。そちさえ嫌でなければ、
百年
(
ももとせ
)
の誓いをして立ちたい。また、
厭
(
いや
)
なものならば——ぜひもないが
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かくて、
爾後
(
じご
)
永年に
亘
(
わた
)
る孔子の
遍歴
(
へんれき
)
が始まる。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
時にはまた、巌流の
萩之小路
(
はぎのこうじ
)
の屋敷をたずねる
遍歴
(
へんれき
)
の武芸者が
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“遍歴”の意味
《名詞》
遍 歴(へんれき)
諸国をめぐり歩くこと。
さまざまな経験をすること。その経験内容。
(出典:Wiktionary)
遍
常用漢字
中学
部首:⾡
12画
歴
常用漢字
小5
部首:⽌
14画
“遍歴”で始まる語句
遍歴者