西方せいほう)” の例文
げん明治四十一年頃めいじしじゆういちねんごろからはじまつた活動かつどうおいては鎔岩ようがん西方せいほう數十町すうじつちよう距離きよりにまでばし、小諸こもろからの登山口とざんぐち七合目しちごうめにある火山觀測所かざんかんそくじよにまでたつしたこともある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
下方したゆるのは矢張やはり印度洋インドやうなみで、ことによつたらマダカツスルじま西方せいほうか、アデンわんおきか、かく歐羅巴エウロツパへん沿岸えんがんには、左程さほどとほところではあるまいとおもはれた。
支那しなではしゆうからかん時代頃じだいごろまでは、青銅せいどうおも使用しようされたのでありますが、その青銅せいどう支那人しなじん自分じぶん發明はつめいしたものか、また西方せいほうくにからつたはつたのであるかどうかは
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
あのお方はチャンタン(チベットの西方せいほうの高原を指していう)の名高いラマ(上人)でござります——チャンタンという一体言葉の意味は北の原ということになって居るがチベットでは西の原を
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
君住むは西方せいほう百里飛鳥とぶとりの、翼うらやみ大空を見る
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
二名にめい水兵すいへい日出雄少年ひでをせうねん大賛成だいさんせいなので、たゞちに相談さうだんまとまつたが、さて何處いづれ方面ほうめんへと見渡みわたすと、此處こゝこと數里すうり西方せいほう一個いつこ高山かうざんがある、火山脉くわざんみやくひとつと
そのどう最初さいしよどこで發見はつけんされたかといふに、それはやはりはっきりわかりませんが、とにかくアジアの西方せいほうにおいてまづさかんに使用しようされたし、それがみなみヨーロッパに
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
わたくし愕然がくぜんとして振向ふりむくと、今迄いまゝで白色巡洋艦はくしよくじゆんやうかん一方いつぽうられて、すこしも心付こゝろづかなかつたが、たゞる、西方せいほうそら一面いちめんに「ダンブローてう」とて、印度洋インドやう特産とくさん海鳥かいてう——そのかたちわしくちばしするど