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花粉
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くわふん
ふりがな文庫
“
花粉
(
くわふん
)” の例文
軟
(
やはら
)
かさに
滿
(
み
)
たされた
空氣
(
くうき
)
を
更
(
さら
)
に
鈍
(
にぶ
)
くするやうに、
榛
(
はん
)
の
木
(
き
)
の
花
(
はな
)
はひら/\と
止
(
や
)
まず
動
(
うご
)
きながら
煤
(
すゝ
)
のやうな
花粉
(
くわふん
)
を
撒
(
ま
)
き
散
(
ち
)
らして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
地気
上騰
(
のぼる
)
こと多ければ
天
(
てん
)
灰色
(
ねずみいろ
)
をなして雪ならんとす。
曇
(
くもり
)
たる
雲
(
くも
)
冷際
(
れいさい
)
に
到
(
いた
)
り
先
(
まづ
)
雨となる。此時冷際の寒気雨を
氷
(
こほら
)
すべき
力
(
ちから
)
たらざるゆゑ
花粉
(
くわふん
)
を
為
(
な
)
して
下
(
くだ
)
す、
是
(
これ
)
雪
(
ゆき
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
日
(
ひ
)
は大きな花の
上
(
うへ
)
に落ちてゐる。代助は
曲
(
こゞ
)
んで、花の
中
(
なか
)
を
覗
(
のぞ
)
き込んだ。やがて、ひよろ長い雄
蕊
(
ずゐ
)
の
頂
(
いたゞ
)
きから、
花粉
(
くわふん
)
を取つて、
雌蕊
(
しずゐ
)
の
先
(
さき
)
へ持つて
来
(
き
)
て、
丹念
(
たんねん
)
に
塗
(
ぬ
)
り
付
(
つ
)
けた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
南蛮絵の渡来も
花粉
(
くわふん
)
の飛びてくる
趣
(
おもむき
)
なしていつしかにあり
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
附
(
つ
)
きやすき
花粉
(
くわふん
)
のしめりのごとく
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
彼等
(
かれら
)
は
玉蜀黍
(
たうもろこし
)
の
葉
(
は
)
がざわ/\と
妙
(
めう
)
に
心
(
こゝろ
)
を
騷
(
さわ
)
がせて、
花粉
(
くわふん
)
の
臭
(
にほ
)
ひが
更
(
さら
)
に
心
(
こゝろ
)
の
或
(
ある
)
物
(
もの
)
を
衝動
(
そゝ
)
る
畑
(
はたけ
)
の
間
(
あひだ
)
を
行
(
ゆ
)
くとては
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
湿
(
しめ
)
つた
褐色
(
かちいろ
)
の
花粉
(
くわふん
)
の
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
軟
(
やはら
)
かな
風
(
かぜ
)
が
凉
(
すゞ
)
しく
吹
(
ふ
)
いて
松
(
まつ
)
の
花粉
(
くわふん
)
が
埃
(
ほこり
)
のやうに
濕
(
しめ
)
つた
土
(
つち
)
を
掩
(
おほ
)
うて、
小麥
(
こむぎ
)
の
穗
(
ほ
)
にもびつしりと
黴
(
かび
)
のやうな
花
(
はな
)
が
附
(
つ
)
いた。
百姓
(
ひやくしやう
)
は
皆
(
みな
)
自分
(
じぶん
)
の
手足
(
てあし
)
に
不足
(
ふそく
)
を
感
(
かん
)
ずる
程
(
ほど
)
忙
(
いそが
)
しくなる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“花粉”の解説
花粉(かふん、en: pollen)とは、種子植物門の植物の花の雄しべから出る粉状の細胞。雄しべの先端にある葯という袋の中で形成される。
花粉は雄しべの葯から出て雌しべの柱頭に付くまでの間の粉状のものの抽象的な呼び名である。花粉は基本的に多細胞体であり、これはシダ植物のが発芽した雄性配偶体にあたるものである。花粉に対して個々の粒を花粉粒と呼ぶことがある。ラン科植物では花粉が塊になり、はなはだしい場合にはプラスチック片状にすらなる花粉塊を形成する。
(出典:Wikipedia)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
粉
常用漢字
小5
部首:⽶
10画
“花”で始まる語句
花
花瓶
花魁
花弁
花片
花園
花崗岩
花簪
花崗石
花車