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糸口
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いとぐち
ふりがな文庫
“
糸口
(
いとぐち
)” の例文
激
(
げき
)
しているのでも無く、
怖
(
おそ
)
れているのでも無いらしい。が、何かと
談話
(
だんわ
)
をしてその
糸口
(
いとぐち
)
を引出そうとしても、夫はうるさがるばかりであった。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
しかし、三
人
(
にん
)
は、いつとはなしに
仲
(
なか
)
は
直
(
なお
)
りますが、もし、
徳
(
とく
)
ちゃんがいなかったら、そう
容易
(
ようい
)
に
打
(
う
)
ち
解
(
と
)
ける
糸口
(
いとぐち
)
が
見
(
み
)
つからなかったかもしれません。
春の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
松
(
まつ
)
ばかりにても
見惚
(
みと
)
るゝやうなりとほゝ
笑
(
ゑ
)
めば、
否
(
い
)
や
別莊
(
べつさう
)
にはあらず
本宅
(
ほんたく
)
にておはすなりと
答
(
こた
)
ふ、
是
(
これ
)
を
話
(
はな
)
しの
糸口
(
いとぐち
)
として、
見惚
(
みと
)
れ
給
(
たま
)
ふは
松
(
まつ
)
ばかりならず、
美
(
うつ
)
くしき
御主人
(
ごしゆじん
)
公
(
こう
)
なりといふ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
主人は
百方
(
ひゃっぽう
)
意
(
い
)
をつくして、この国で生まれた人間ですからというような
糸口
(
いとぐち
)
を引きだそうとこころみたが、いつでも
失敗
(
しっぱい
)
におわった。かれは主人に
対
(
たい
)
したときにも、ときをきらわず立ってしまう。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
マッツは、さっきの物語の
糸口
(
いとぐち
)
を見つけて、また、話をつづけました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
ミユンヘン、ヰインの話をなほ
後
(
のち
)
長き事として
糸口
(
いとぐち
)
許
(
ばか
)
り語り
居
(
を
)
りしも
此夜
(
このよ
)
に
候
(
さふらふ
)
。
巴里
(
パリイ
)
と
此処
(
ここ
)
と
未
(
ま
)
ださばかり時の掛け隔つまじと思ひ
候
(
さふら
)
ものからいとど悲しく、居給ふ
間
(
ま
)
の中を心はいく
度
(
たび
)
歩み
候
(
さふら
)
ひけん。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
『さァ……
何所
(
どこ
)
から
話
(
はなし
)
の
糸口
(
いとぐち
)
を
手繰
(
たぐ
)
り
出
(
だ
)
してよいやら……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
しかし、
雲
(
くも
)
をつかむようで、
考
(
かんが
)
えたことが、なんであったか、まったく
見当
(
けんとう
)
がつきません。だが、
最初
(
さいしょ
)
それを
考
(
かんが
)
えた
糸口
(
いとぐち
)
となったものが、あったにちがいない。
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ありし
雛遊
(
ひなあそ
)
びの
心
(
こゝろ
)
あらたまらず
改
(
あらた
)
まりし
姿
(
すがた
)
かたち
気
(
き
)
にとめんとせねばとまりもせで
良
(
りやう
)
さん
千代
(
ちい
)
ちやんと
他愛
(
たあい
)
もなき
談笑
(
だんせふ
)
に
果
(
は
)
ては
引
(
ひ
)
き
出
(
だ
)
す
喧嘩
(
けんくわ
)
の
糸口
(
いとぐち
)
最早
(
もう
)
来玉
(
きたま
)
ふな
何
(
なに
)
しに
来
(
こ
)
んお
前様
(
まへさま
)
こそのいひじらけに
見合
(
みあは
)
さぬ
顔
(
かほ
)
も
僅
(
はつ
)
か
二日目
(
ふつかめ
)
昨日
(
きのふ
)
は
私
(
わたし
)
が
悪
(
わ
)
るかりし
此後
(
このご
)
は
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“糸”で始まる語句
糸
糸瓜
糸屑
糸織
糸杉
糸底
糸魚川
糸巻
糸目
糸蒟蒻