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横臥
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わうぐわ
ふりがな文庫
“
横臥
(
わうぐわ
)” の例文
卯平
(
うへい
)
は
横臥
(
わうぐわ
)
した
儘
(
まゝ
)
でおつぎが
喚
(
よ
)
んだ
時
(
とき
)
に
來
(
こ
)
なかつた。おつぎが
再
(
ふたゝ
)
び
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けて
開墾地
(
かいこんち
)
へ
出
(
で
)
てからも
彼
(
かれ
)
は
暫
(
しばら
)
く
懶
(
ものう
)
い
身體
(
からだ
)
を
蒲團
(
ふとん
)
から
起
(
おこ
)
さなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
山の
斜面
(
しやめん
)
に露宿を
取
(
と
)
りしことなれば
少
(
すこ
)
しも
平坦
(
へいたん
)
の地を得す、為めに
横臥
(
わうぐわ
)
する能はず、或は蹲踞するあり或は
樹
(
き
)
に
凭
(
よ
)
るあり、或は樹株に
足
(
あし
)
を
支
(
ささ
)
へて
臥
(
ふ
)
するあり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
各〻又我が火焚き塲の傍に
集
(
あつま
)
り座して且つ
談
(
だん
)
じ且つ
食
(
くら
)
ひ、
飽
(
あ
)
けば即ち
横臥
(
わうぐわ
)
して漁獵の夢抔を
結
(
むし
)
びしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
「これは/\、
御揃
(
おそろ
)
ひで御散歩で
在
(
い
)
らつしやいまするか、オヽ、『黒』さんも御一緒ですか」と、芝生に
横臥
(
わうぐわ
)
せる黒犬にまで丁重に敬礼す、是れなん
其仁
(
そのじん
)
、獣類にまで及べるもの
乎
(
か
)
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
女房
(
にようばう
)
は
横臥
(
わうぐわ
)
することも
其
(
そ
)
の
苦痛
(
くつう
)
に
堪
(
た
)
へないで、
積
(
つ
)
んだ
蒲團
(
ふとん
)
に
倚
(
よ
)
り
掛
(
かゝ
)
つて
僅
(
わづか
)
に
切
(
せつ
)
ない
呼吸
(
いき
)
をついて
居
(
ゐ
)
た。
胎兒
(
たいじ
)
を
泛
(
う
)
かしめた
水
(
みづ
)
が
餘計
(
よけい
)
に
溜
(
たま
)
つたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
大食の
習慣
(
しふかん
)
今日に
至
(
いた
)
りても未だ全く
旧
(
きう
)
に
復
(
ふく
)
せざるなり、食事
了
(
おは
)
れば
例
(
れい
)
により鹽原巡査の
落語
(
らくご
)
あり、衆拍手して之を
聞
(
き
)
く、為めに
労
(
らう
)
を
慰
(
なぐさ
)
めて
横臥
(
わうぐわ
)
すれば一天
墨
(
すみ
)
の如く、
雨滴
(
うてき
)
点々
(
てん/\
)
木葉を
乱打
(
らんだ
)
し来る
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
與吉
(
よきち
)
は
俄
(
にはか
)
に
勢
(
いきほ
)
ひづいた。
彼
(
かれ
)
は
時々
(
とき/″\
)
卯平
(
うへい
)
の
側
(
そば
)
へも
行
(
い
)
つた。
卯平
(
うへい
)
は
横臥
(
わうぐわ
)
した
目
(
め
)
に
與吉
(
よきち
)
の
繃帶
(
ほうたい
)
を
見
(
み
)
て
其
(
そ
)
の
心
(
こゝろ
)
を
痛
(
いた
)
めた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
興
(
けう
)
に乗じて
横臥
(
わうぐわ
)
すれば、時々
笹蝨
(
ささむし
)
の
躰
(
たい
)
を
刺
(
さ
)
して眼を
覚
(
さ
)
ますあり、
痛痒
(
つうしやう
)
頗る
甚
(
はなはだ
)
し、之れ
笹
(
ささ
)
を臥床となすを以て、之に寄生せる
蝨
(
むし
)
の
這
(
は
)
ひ来れるなり、夜中吉田署長
急
(
きう
)
に病み、
脉搏
(
みやくはく
)
迅速にして
発熱
(
はつねつ
)
甚し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
“横臥”の意味
《名詞》
横 臥(おうが)
横になって臥せること。横たわること。
(出典:Wiktionary)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
臥
漢検準1級
部首:⾂
8画
“横臥”で始まる語句
横臥呻吟